【難読】“けんめる”じゃない!「検める」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「検める」の読み方です。
“けんめる”以外の読み方なんてあるの? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「検める」の読み方は?
「検」は検査、検診などと読むので“けん”という読み方は馴染みがあると思います。
しかし、これに送り仮名の「める」をつけて“けんめる”と読むのは、なんだか違和感がありますよね。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“あらためる”と読みます。
「検める」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「検める」の意味は以下のように解説されています。
あらた・める【改める】
[動マ下一][文]あらた・む[マ下二]1 新しくする。古いもの、旧来のものを新しいものと入れ替える。「日を―・める」「第一項は次のように―・める」
2 悪い点、不備な点をよいほうへ変える。改善する。「態度を―・める」「悪習を―・める」
3 服装や態度をきちんとする。「居ずまいを―・めて拝聴する」
4 正しいかどうか詳しく調べて確かめる。吟味する。「罪状を―・める」「財布の中身を―・める」
[補説]1~3は「革める」、4は「検める」とも書く。
電話をかけて相手が不在であると「では、改めます」と言う人がいるが、これはおかしい。「では、改めてお電話します(いたします)」と言う方がよい。平成10年代半ば頃からの言い方か。
→直す[用法]
補説に「4は「検める」とも書く。」とあるので、「検める」は、正しいかどうか詳しく調べて確かめる、吟味するという意味合いになります。
“あらためる”は、「改める」と書かれることが多いですが、「検める」も“あらためる”と読むんですね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「検める」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。「検」は、しらべるという意味の漢字なので、漢字の意味から「検める」の意味合いも想像できたかもしれません。
馴染みのある漢字ですが、送り仮名がつくと意外な読み方になりましたね。“けんめる”と読んでしまった人は、この機会にしっかり正しい読み方を覚えましょう!
(ななしまもえ)
◆Check!
※この記事は2023年03月04日に公開されたものです