転職に悩む人に伝えたい。転職活動のリアルと、転職後のわたしたち
Q.転職未経験者に伝えたいことは?
ゆみてぃーは前職でかなり悩んでいたのに、転職をするまでには時間がかかったんだね。
そうだね……。元いた会社での勤続年数が長かったこともあって、親や友達にも相談できなかったんです。話しても「もったいないよ!」って止められるんじゃないかと思うと、それが怖くて。
周りに転職経験者がいないと、相談しづらいですよね。私は転職前に親に相談して、思いっきり止められたから言わなきゃよかったって後悔してる……。心配をかけただけだったし、どうせ止められても転職したいんだから、事後報告でもよかったなって。
すでに転職していった元同期には、相談しやすかったですよ。あとは、会社の福利厚生で使える無料のコーチングや、カウンセリングサービスに頼った時もありました。プロに話を聞いてもらうと、転職したいという自分の気持ちも尊重しながら話を聞いてもらえるからおすすめ!
悩んでいる間は活動しなくてもいい可能性もあるとも思うけど、人に話して背中を押されるなら、機会をあえて作るのもいいですね。
そうだね。実際、私はもっと早く誰かに相談すればよかったなってちょっと後悔してる。転職できて本当に心がほっとしたし、悩んでいた当初は「ここしかないのかも」って思い込むこと自体が、ちょっとつらかったから。
転職活動自体が視野の広がる活動だし、ゆみてぃーの心の傷が深くなる前に転職できてよかった。
退職を伝えた時も全然円満じゃなかったし、今でも心に残っているものがないわけじゃないけど……だからこそ、転職できてよかったです。
退職を伝える時、緊張するよね。でも、自分の人生だから。会社のために働かないとって、思い込みすぎなくていいと思います。
転職活動すると、思い込みもなくなってフラットになる気がする。今の会社という狭い世界での考え方だけじゃなくて、自分の人生っていう長いスパンで、働くことそのものを見直すきっかけになりました。
面接の過程で、新しい自分に気づくこともありませんか? 私の場合は「実はこういうのが向いてそう」とか「こういうのは不得意そう」とか、指摘してもらってはっとしたこともありましたよ。
活動の末、転職するとしても、転職しないとしても、やったこと自体に意味を見いだせる気がしますよね。
前に受からなかった会社でも、タイミングが違うと受かる時もあるし。女性には出産や子育てなどのライフイベントもある分、時期を考えちゃう人もいると思うけど、上手くいかない時は一度、活動をお休みしてもいいと思うし。
転職っていつでも、何回でもチャレンジできるから、自分を見つめ直しながら、自分のタイミングで気軽に挑戦できたらいいですよね。
(取材・文:ミクニシオリ、撮影:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部)
※この記事は2023年03月01日に公開されたものです