「旨を伝える」の意味と読み方は? ビジネスでの使い方も解説(例文つき)
「旨を伝える」を使う時の注意点
「旨を伝える」を使う時は、以下の点に気をつけましょう。
(1)直前の内容に言及する時以外は使わない
会話や文章で直前の内容について言及する時は、基本的に「その旨を伝える」を使って問題ありません。
しかし、直前の内容より前のことについて言う時は、「その旨」が何を指すのか分からなくなるので使わない方が無難です。例えば、以下の例を見てみましょう。
「それでは、スケジュールのご確認をお願いいたします。また、今週中に資料を○○さんへ送っていただけますと幸いです。完了しましたら、その旨をメールにてお伝えください」
上記の例だと、「その旨」が「スケジュールを確認したこと」なのか「資料を○○さんに送ったこと」なのかはっきりしません。
そのため、言った側は「その旨」を「スケジュールを確認したこと」だと思っていても、受け手は「資料を○○さんに送ったこと」だと受け取る可能性があるのです。
このようなすれ違いを防ぐには、直前の内容以外を指す時は「その旨」と略さずにきちんと伝える方が良いでしょう。今回の場合なら以下のようになります。
「それでは、スケジュールのご確認をお願いいたします。また、今週中に資料を○○さんへ送っていただけますと幸いです。スケジュールの確認が終わりましたら、メールにてお伝えください。」
(2)電話では内容を復唱する方がベター
「旨を伝える」は同じ内容の繰り返しを避けられる便利な表現ですが、電話など聞き間違いが生まれやすい場面では使用を控えた方がベターです。
特に、日付や時間、電話番号など間違えては困る伝達事項がある場合は、「その旨」と省略せず、きちんと復唱して相手に内容を確認しましょう。
例文
A:「課長に、○○社への訪問は明日の午後1時になったと伝えてもらえる?」
B:「承知しました。○○社へ明日午後1時に訪問ですね。お伝えいたします」
▶次のページでは、「旨を伝える」の言い換え表現を紹介します。