「五月雨式に申し訳ございません」の意味は? 使い方を例文で解説
「五月雨式に申し訳ございません」の注意点
本来煩わしいと思われがちな度々の連絡を謝罪できる「五月雨式に申し訳ございません」。
使い方を間違えると相手に失礼なケースもあります。次にお伝えする注意点に気を配りながら、正しく使用することを心がけましょう。
(1)「五月雨式」に謝罪の意味はない
まず覚えておきたいのが、「五月雨式」には謝罪の意味が含まれていないことです。先述したとおり「五月雨式」は、断続的に行われる事柄のみを指します。
例えば「五月雨式のご連絡となりますが、どうぞよろしくお願いいたします」とすると、ひっきりなしに連絡してきているのに詫びの一つもないと印象を下げてしまうかもしれません。
謝罪の意を込めたい場合は必ず「申し訳ございません」や「恐縮です」「恐れ入ります」などの言葉と組み合わせて使用しましょう。
(2)「矢継ぎ早」への言い換えは相手を急かす
「五月雨式」と似たニュアンスの言葉に「矢継ぎ早」があります。類義語と考えてしまいがちですが、これは間違いです。矢を次々と射ることが語源の「矢継ぎ早」には素早さの意味が含まれており、「五月雨式」とは意味が異なります。
見方によっては相手を急かしているようなニュアンスとなり、プレッシャーをかけることにもつながるため要注意です。
度々連絡する上に急がせていると捉えられると印象を悪くするため、ビジネスにおいては「五月雨式」の使用をおすすめします。
(3)口頭ではほとんど使用されない
「五月雨式」や「五月雨」はメールやチャットで便利な言葉ですが、話し言葉としてはなじみが薄いと言えます。対面の会話をする時に使用すると、やや不自然な印象を与えるでしょう。
口頭で使用する場合は「度々のご連絡」「次々とご連絡してしまい」などに言い換える方が無難です。