「お世話になりました」の正しい使い方は? 意味や注意点を解説【例文付】
「お世話になりました」の使い方と例文
「お世話になりました」は過去形なので、異動や転勤、退職など、大きな区切りを迎える場面でよく使われます。
また、これまでお世話になった人へ感謝の気持ちを伝える言葉であるため、口語はもちろん、ビジネスメールや年賀状などの文章にも使うことができます。
また、使う相手は社内だけでなく取引先の人でも良いでしょう。例文を紹介していきますので、使うシーンをイメージしてみてください。
「その節は大変お世話になりました」
これは、過去にお世話になった相手に対して使います。例えば、以前一緒に働いていた上司と再び同じ部署に配属された時などがそれにあたるでしょう。
「その節は大変お世話になりました」は、締めのあいさつではなく、部署異動などでスタートラインに立った時「これからもよろしくお願いします」という意味合いで使えますよ。
例文
・「その節はお世話になりました。以前課長と一緒に働いた経験をいかせるよう、△△部でも引き続き精進してまいります」
・「その節はお世話になりました。以前課長と一緒に働いた○○部では、大変多くのことを勉強させていただきました。また△△部でも、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願いいたします」
「ご指導ご鞭撻」の意味や使い方を紹介します。
「短い間でしたが大変お世話になりました」
お世話になった期間があまり長くない相手には、「短い間でしたが」と付け加えることがあります。
その後に「もっと一緒にお仕事したかったです」「もう少し課長の下で学びたかったです」といった一言を添えると、誠実な印象を与えられるでしょう。
例文
・「短い間でしたが、大変お世話になりました。もう少し課長のもとで学びたかったです」
・「私事になりますが一身上の都合により、◯月◯日をもって退職することとなりました。短い間でしたが、大変お世話になりました。みなさんともっと一緒にお仕事したかったです」
「旧年中はお世話になりました」
「お世話になりました」は、年賀状でも使われる言葉です。「旧年中はお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます」など、昨年のお礼と共に「今年も引き続きよろしくお願いします」という気持ちを伝えましょう。
年賀状では、他にも下記のような文で使われることがあります。どれも年賀状でよく使われる文章であるため、定型句として覚えておくと良いでしょう。
例文
・「旧年中は大変お世話になりました。本年も変わらぬご厚誼(こうぎ)のほどお願い申し上げます」
・「旧年中は何かとお世話になり、誠にありがとうございました。今年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます」
「今後ともよろしくお願いいたします」の意味や使い方、言い換え表現を解説します。