「精進してまいります」の意味は? 正しい使い方を例文で解説
「精進してまいります」を使う時の注意点
「精進してまいります」という言葉は、一生懸命に努力する姿勢をアピールできる言葉ですが、使い方を間違えるとうまく気持ちが伝わらない可能性や、失礼な表現になってしまうことがあります。
ここでは、「精進してまいります」を使う時の注意点を確認しましょう。
(1)部下や後輩に対しては使わない
「精進してまいります」という言葉は、自分の部下や後輩に対しては使いません。「これから一生懸命頑張ります」という気持ちをアピールするための言葉であるため、基本的には目上の人に対して使うものだと覚えておきましょう。
ちなみに、後輩や部下から「精進してまいります」と言われた時は、「期待しています」など、応援する気持ちで返答すると丁寧です。
(2)自分を主語にする
「精進してまいります」という言葉を使う時は、常に自分を主語にするようにしましょう。
例えば「部長はいつも公私ともに精進されていますね」など、目上の人を主語にする表現は、かえって相手を見下しているような印象を与えてしまいます。
この場合は、「部長はいつも何事にも努力されていて尊敬しています」というように相手を敬う表現を使うと良いでしょう。
(3)頻繁に使いすぎないようにする
「精進してまいります」という言葉は、自分の意欲を伝える効果がありますが、使いすぎには注意が必要です。
メールの結びに頻繁に使っていると、「ただの定型句として使っているんだな」という印象を持たれてしまいます。せっかく前向きな言葉を使っていても、その気持ちが伝わらないのでは意味がありません。
新しいプロジェクトが始まる時や、新年度が始まる時、新年のあいさつなど、「決意を新たに伝えたい」というシーンで使うようにしましょう。
▶次のページでは、「精進してまいります」の言い換え表現を紹介します。