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【体験レポ】生理痛やPMSの助けになる「フェムテック鍼灸」

【特集】わたしのココロとカラダの話。

小浜みゆ

「生理痛が辛い」「生理前はイライラする」……そんな女性特有の悩みは、なかなか相談する機会が少ないもの。私もPMS(月経前症候群)に悩まされていますが婦人科に行くほどでもなく、ただただ耐えていました。

「生理痛やPMSには、鍼灸が助けになるんです」と教えてくれたのは鍼灸師・温活士でyuragi鍼灸院の院長でもある栗本 夏帆先生。yuragi鍼灸院で女性特有の悩みに特化したメニュー「フェムテック鍼灸」を体験してきました!

女性特有の悩みに寄り添う。yuragi鍼灸院の「フェムテック鍼灸」

yuragi鍼灸院はフェムテックメディアサイト「フェムテックtv」と表参道・横浜で美容鍼灸を行う「グラン治療院」が手を組み、9月25日池袋にオープン。池袋駅から徒歩約1分の便利な立地で、内科・美容皮膚科などが入ったビル「メディカルモール」の9階にあります。

鍼灸は不調があらわれる前に未然に防ぐ予防医学なので、本来は悩みが出る前に施術を受けるのが理想ですが、フェムテック鍼灸は「なかなか相談しにくい女性特有の悩みを話してもらいやすいように」ということで作られたメニューで、悩みを実感してからでも施術可能。悩みがあっても婦人科に行くのはハードルが高かったり、薬を飲みたくなかったりする時も、気軽に自分の体と向き合うことができます。

栗本先生「鍼灸でお体を整えながら、必要であれば婦人科を受診することを勧めることもあります。婦人科と皆さまの架け橋になれたら嬉しいです」

最初、私はフェムテック鍼灸と聞いた時「え、デリケートゾーンに刺すのかな……!?」とドキドキしていたのですが、それは間違い。yuragi鍼灸院のフェムテック鍼灸は頭から足先の全身をチェックし、不調の原因となる体のバランスが悪い場所や生理痛・PMSといった悩みに効くツボなどに鍼を打っていきます。打つ場所は人それぞれですが、デリケートゾーンに直接打つことはありません。yuragi鍼灸院では女性・男性鍼灸師が在籍しており、希望がある場合は予約の際に女性鍼灸師を選んで予約をすることも可能です。

そもそも鍼とは傷をつけ、その傷を自分自身の力で癒やそうという自然治癒力を高めていく治療法。とても細い鍼なので太い注射針のような痛みはありません。ただ、実際に鍼は刺さるので「ズーン」という響くような感覚がすることはあります。

PMSに効くツボにもプスリ。フェムテック鍼灸を体験!

受付を済ませたら、まずは基本情報や相談したいことなどをカウンセリングシートに記入。そして体が回復へ向かう時に一時的にだるくなる好転反応がでる場合があること、皮下出血により青あざができる可能性があること、金属アレルギー症状を引き起こす可能性があることなどの説明を受け、同意書にサインをします。

施術室に向かい、着替えを行います。新しい鍼灸院なので、とても清潔感がありきれいなのも嬉しいですよね。

着替えはショーツ以外すべて脱ぎ、ワンピースタイプの施術着に着替えます。ボタンを開けるところが、背中側です。

着替えが完了したら、いよいよスタート! うつ伏せになり、背面を打っていきます。まずは一本ポスっと打ち、「響いたりしませんか? 毛穴に入ってしまうと痛みを感じることもあるので、遠慮なく言ってくださいね」と先生。その人に合わせた方法で確認しながら打ってくれるので、初めてでも安心です。

その後はテンポよくポンポンと鍼を打っていき、首、背中、腰、足に打った本数は44本! 鍼を打つ本数は人によって変わるそうです。悩みのPMSに効くツボ「三陰交」にもプスリ。打ってから少し時間を置くことで、より筋肉を柔らかくほぐしていきます。

鍼を打った後は 、体の巡りを促進して気を補う役割を持つお灸を据えます。お灸はよもぎが原料のもぐさに火をつけて体を温めるもので、とっても心地よい落ち着く香り! この香りは自律神経を整える効果もあるということで、44本の鍼を打っていることを忘れるほどリラックスできました。

そして仰向けになり、頭に15本、足と腕に16本。鍼のサイズは体が0.2×39mm、頭は少し細めの0.18×15mmでした。鍼灸師の国家資格を取得した先生が場所によって適した鍼を打ってくれるので、安心して身を任せることができます。

お腹には生殖器の動きを高めるツボ「関元」と「中極」、おへそ周辺にお灸。骨盤まわりの血流を良くしていきます。お腹が張っている人など鍼を打つこともあるそうですが、私の場合はお灸のみが良いということでした。やっぱりお灸はポカポカ気持ち良い!

鍼をすべて抜き、起き上がってみると体が軽い……! 首も回りやすいし、目もぱっちり。そして何より足が軽い! 鍼はむくみをとるのに相性が良いということで、その即効性に驚きました。

翌日〜2週間前後の期間は、コリの解消など事後効果が感じられるのも鍼の特徴です。通う頻度は月1回が、体を整える上でおすすめ。通いはじめだけ鍼の効果を持続するために、2週間後など短い期間で施術を受けることが理想です。

親身になって女性特有の悩みの相談にのってくれる、yuragi鍼灸院のフェムテック鍼灸。鍼の効果を感じつつ、施術中「生理前にイライラする時は足を温め、頭を冷やすのが良いですよ」など具体的なアドバイスをもらえたのも嬉しかったです。生理痛やPMSなど悩みがある人は、美容メンテナンスする感覚で体験してみるのもおすすめですよ。

yuragi鍼灸院

住所:東京都豊島区南池袋1丁目27番10号油木第一ビル9F
HP:https://biyoshinkyu.net/yuragi/

(撮影・取材・文:小浜みゆ)

※この記事は2022年10月11日に公開されたものです

小浜みゆ

神奈川県在住の旅ライター。旅が大好きなのでフットワークは軽く、国内・海外の素敵な場所を求めてどこへでも。得意ジャンルはホテル・リゾート・美容。写真にこだわります。

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