【難読】“じか”じゃない!? 「時化」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「時化」の読み方です。
“じか”じゃないの? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「時化」の読み方は?
「時」は、時代と読むので“じ”、そのまま“とき”とも読みますね。「化」は化学、化石と読むので“か”という読み方は馴染みがあると思います。
では、二つを合わせて“じか”、“ときか”と読むのでしょうか。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“しけ”と読みます。
「時化」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「時化」の意味は以下のように解説されています。
しけ【▽時化】
《動詞「しけ(時化)る」の連用形から》1 風雨のために海が荒れること。「―で出港できない」⇔凪 (なぎ) 。
2 海が荒れて不漁であること。「―のため入荷が少ない」
3 興行などで客の入りが悪いこと。また、商売が思わしくないこと。不景気。
強い風によって海面が荒れること、というニュアンスで使われる言葉です。
ニュースなどで「台風の接近により、海は波が高く大時化となっています」なんて言っているのを聞いたことがあるのではないでしょうか。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「時化」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。歌の歌詞で「しけた顔」というのを聞いたことがある人もいるでしょう。商売が思わしくなく、金回りが悪くなると気分が暗くなるところからきていて、漢字で書くと「時化た顔」となります。
「時化」は、漢字からは海を連想しづらいですが、それは当て字だからと言われています。なかなか漢字で見る機会もなく、読み方が難しい言葉ですが、正しい読み方を覚えておきましょう。
(ななしまもえ)
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※この記事は2022年09月27日に公開されたものです