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婚活に恋愛感情は必要? 成婚に至るさまざまな理由

中田ボンベ@dcp

「結婚を前提とした婚活の場」である結婚相談所を利用するケースでは、最初はなかなか恋愛感情が生まれないことが多いのではないでしょうか?「結婚相談所を利用すると、条件だけで結婚相手を選ぶことになるのでは」と不安に思う未婚女性の声も聞こえます。そこで今回は、婚活における「恋愛感情の必要性」について調べてみました。

そもそも恋愛感情とは?

恋愛感情って?

「恋愛感情」というのは、相手のことが好きで恋しいと思う感情のことです。

この感情があるからこそ、ずっと一緒にいたいと思えたり、会えなくて寂しいと思ったりしますね。末永く一緒にすごすことになる結婚では、恋愛感情はどのような位置づけにあるのでしょうか。

結婚に恋愛感情は必要?

結婚において「恋愛感情は必要」だという女性はどのくらいいるのでしょうか?既婚女性に聞いてみました。

結婚に恋愛感情が必要だと思う既婚女性の割合

(※1)有効回答数128件

全体の約88%の女性が「結婚に恋愛感情は必要」と回答しました。ほぼ9割ですから、やはり結婚には恋愛感情は欠かせないもののようです。

必要な理由、必要ではない理由

次に、それぞれの回答に対して理由を聞いてみました。

恋愛感情が必要な理由

上の質問で「恋愛感情は必要」と回答した112人に理由を聞いてみました。(※1)

・「恋愛感情がないと結婚生活は長続きしそうにない」(31歳/不動産/その他)

・「一緒に生活する上で、好きな人じゃないと我慢できないことがたくさんあるから」(38歳/アパレル・繊維/事務系専門職)

・「『この人に何かしてあげたい』という感情がないと結婚できない」(32歳/学校・教育関連/専門職)

「恋愛感情は必要」と回答した女性の多くが、恋愛感情がないと結婚生活が長く続かない、そもそも結婚できない、などと回答しています。困難に直面したときでも、愛があるからこそ乗り越えられるし、相手を思いやることができるということなのでしょう。

恋愛感情が必要ではない理由

続いて、「恋愛感情は必要ではない」と回答した16人に理由を聞いてみました。(※1)

・「恋愛感情はいずれ消滅するから、ほかの部分でつながっていられるほうが長続きしそう」(38歳/その他/その他)

・「割り切ってしまったほうが精神的に楽なこともあるから」(30歳/医療・福祉/専門職)

・「恋愛感情よりも相手を尊敬できるかのほうが重要」(40歳/医療・福祉/専門職)

「恋愛感情は必要ではない」と回答した女性からは、こうした意見が寄せられています。「恋愛感情は3年で消える」という説もあるくらいなので、別の部分で強く結びついているほうがいいと考えている人がいるようです。

特に、生活するうえで現実的な問題のほうを重視するという意見が複数見られました。

結婚相談所での出会いにも恋愛感情はある?

結婚を前提とした交際を仲介する結婚相談所では、相手との最初のコンタクトをとる前に、まず職業や年齢などの条件で選ぶことになります。そのため、出会っていきなり恋愛感情を抱くことは少ないと予想されます。初対面で恋愛感情を抱く人はどのくらいいるのでしょうか?

初対面で恋愛感情は抱く?

結婚相談所を利用して成婚に至った既婚女性に、夫となった男性と初めて会ったときに恋愛感情を抱いたかどうかを聞いてみました。

(※2)有効回答数122件

「初対面で恋愛感情を抱いたことがある」という女性は約40%でした。半数以下ですが、割合でいえばおよそ5人に2人です。相手をシビアに評価しがちな結婚相談所での婚活ですが、ロマンチックな展開になることも少なくないようです。

初対面で恋愛感情を抱く理由、抱かない理由

それでは、最初から恋愛感情を抱く場合と抱かない場合とでは、何が異なるのでしょう。

恋愛感情を抱いた理由は?

上の質問で「初対面で恋愛感情を抱いた」と回答した48人に理由を聞いてみました。(※2)

・「誠実で真面目な印象だった。清潔感もあったから好きになった」(32歳/食品・飲料/事務系専門職)

・「うまく説明できないけど『この人と結婚する!』と感じたので」(38歳/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)

・「シンプルに好みのタイプだったので」(30歳/その他/事務系専門職)

「初対面で恋愛感情を抱いた理由」で多かったのは「誠実そうだった」という回答です。相手の男性に誠実さを求める女性は多いですし、その点を重視する女性は一度の対面でも好きになる可能性がありますね。

また、直感があったり、顔が好みのタイプだったりして、ひと目惚れした女性もいるようです。

恋愛感情を抱かなかった理由は?

次に、「初対面では恋愛感情を抱かなかった」と回答した74人にも理由を聞きました。(※2)

・「プロフィールだけでお見合い相手を選んだので」(41歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

・「もともとひと目惚れするタイプではない」(43歳/その他/その他)

・「外見が好みではなかったから。何回か会って話すうちにだんだん好きになっていった」(40歳/その他/その他)

収入や仕事などプロフィールのみで選んだため、初対面では恋愛感情を抱かなかったという女性が多くいます。結婚相談所ならではの理由ですよね。一回お茶などをして話すだけでは相手のことはわからないので、好きという感情は出てこないという理由のようです。

また、そもそもこれまでに初対面で恋愛感情を抱いたことがないという女性もいました。

恋愛感情は後から芽生えることもある?

それでは、「初対面で恋愛感情を抱かなかった」と答えた既婚女性たちは、その後相手に対して恋愛感情を持つことがあったのでしょうか?恋愛感情が後から芽生えたという人の割合を調べました。

(※2)有効回答数74件

「恋愛感情が後から芽生えた」という女性は約87%。9割近い女性が、何度か会ううちに恋愛感情を抱くようになったと答えています。何度か会って会話することで、相手の魅力がわかったということでしょう。

後から芽生える理由、芽生えない理由

最初は恋愛感情を抱かなかった相手を、だんだんと好きになっていく理由は何でしょうか。また、最後まで恋愛感情が生まれなかったという女性の声も聞きたいところです。

恋愛感情が芽生えていった理由

まず、上の質問で「何度か会ううちに恋愛感情が芽生えた」と答えた64人に、その理由を聞いてみました。(※2)

・「会話を重ねることで共通点が見つかり、一緒にいても疲れなかったから」(34歳/その他/販売職・サービス系)

・「会うと楽しくて、会った後にまた会いたいと思うようになった。ほかの人はまた会いたいと思わなかったので」(37歳/その他/その他)

・「性格や価値観、育ってきた環境が似ていることがわかったし、好意を寄せてくれているのが伝わったから信頼できた」(34歳/その他/事務系専門職)

好きになったポイントは共通点や相性、価値観などさまざまですが、いずれも何度か会うことで相手の魅力に気づき、恋愛感情を抱くようになったようです。デートの時間が楽しかったことや、いい思い出を共有できたことを理由に挙げる方もいました。

恋愛感情が芽生えることがなかった理由

次に、「何度会っても恋愛感情が芽生えなかった」と答えた10人にも理由を聞いてみました。(※2)

・「異性として好みではなかったから」(35歳/その他/その他)

・「相手もずっと事務的な態度だったので」(42歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「私が結婚と恋愛は切り離して考えていたので。恋愛感情は抱かなかったけれど、結婚相手としてはよい人だった」(31歳/その他/その他)

「何度会っても恋愛感情を抱かなかった理由」はこのようになりました。そもそも好みでなかったという女性や、結婚と恋愛を別物だと考えていたために恋愛感情を抱かなかった女性もいます。

恋愛感情がなくても結婚できる?

さて、「何度会っても恋愛感情が芽生えなかった」と回答した10人は、恋愛感情を抱かなかった相手と結婚しています。では、なぜ結婚に至ったのでしょうか? その理由を聞いてみました。(※2)

・「相手が私と結婚したいと思っていて、私も相手を嫌だとは思わなかったから」(37歳/医療・福祉/専門職)

・「結婚に恋愛感情は必ずしも必要ではないと考えているから。恋愛感情がなくても相手を思いやれるし、家庭を築いていくうえで何の問題もない」(31歳/その他/その他)

・「私以外の人とは結婚できないだろうな、私が結婚してあげるしかないと思ったから。使命感に駆られた」(30歳/その他/その他)

「恋愛感情がないまま結婚した理由」で目立ったのが、「相手が好きになってくれたから」というもの。そのうえで、相手に対して嫌悪感を抱かなかったので結婚した、との回答がありました。

また、結婚において恋愛感情の優先順位が低い人も、特に問題なく結婚しているようです。

恋愛感情以外で重視すること

大多数の女性が「結婚において必要」と回答している「恋愛感情」。それでは、恋愛感情以外では、結婚相手を選ぶ際にどんなことを重視すべきなのでしょうか?結婚相談所を利用して結婚した既婚女性に聞きました。(※2)

恋愛感情以外で重視することは?

Q. 結婚相手を選ぶ際、恋愛感情以外に必要だと思うものは何ですか?

・「誠実さ。自分を大切にしてくれるという安心感が結婚生活には必要」(37歳/医療・福祉/専門職)

・「価値観。金銭感覚や食事の好み、生活リズムなどが大きく異なると、うまく付き合っていけないと思う」(33歳/その他/その他)

・「経済力はなくてはならないもの。結婚とは生活のことだから」(43歳/学校・教育関連/その他)

「結婚するうえで恋愛感情以外に重視すること」は、このようになりました。もっとも多かったのは「価値観」や「性格」、「誠実さ」といった内面の要素です。夫婦関係、家族関係の維持に誠実さは必要不可欠でしょうし、好き嫌いや金銭感覚などが大きく異なると一緒にすごすのがストレスになるでしょう。

また、「お金」に関わる回答もよく見られました。現実問題として、結婚後の生計の立て方を考えている女性が多いことがうかがえます。

婚活でもっとも重視するものとは?

それでは最後に、恋愛感情と、恋愛感情以外に必要だと思うものでは、どちらがより重視されているのでしょうか。同じく、結婚相談所を利用して結婚した既婚女性に聞いてみました。

恋愛感情とそれ以外はどちらがより大事?

(※2)有効回答数122件

最初の質問で、約9割の女性が「結婚に恋愛感情は必要」と答えていました。

しかし、どちらをより重視するかという問いでは、「恋愛感情以外のほうを重視する」という回答が8割を超える結果が出ています。恋愛感情は確かに必要だけど、実際に結婚生活を経験するうえでは、それ以外のものがもっと大きな意味を持っているという実感が浮かび上がってきました。

恋愛感情を重視する理由

上の質問で、「恋愛感情を重視する」と答えた20人に、その理由を聞きました。(※2)

・「死ぬまで一緒にいるなら、好きな人、安心できる人でないと無理」(38歳/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)

・「恋愛感情があるから、その人に寄り添おう、支えようと思う。経済力が足りないなら、自分も働いて補いたいとも思える」(39歳/その他/その他)

・「収入や年齢など大切な条件はあるけれど、まず相手を異性として感じられないと、一緒に暮らせないと思うから」(41歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

「恋愛感情のほうを重視する」と答えた女性は、相手を異性として愛していないと一緒に暮らしていける気がしない、または、そもそも恋愛感情がなければ結婚したいと思わないという理由を挙げていました。

なかには、喧嘩したときに、「自分が好きになって選んだ相手だ」と思い出すことは大切だという意見もありました。条件だけで選んだ相手では、その条件を満たさなくなったときに、どのように関係を続けていけるかが課題になりそうです。

恋愛感情以外を重視する理由

続いて、「恋愛感情以外のほうを重視する」と答えた102人に、その理由を聞きました。(※2)

・「恋愛感情ももちろん大切だけど、最低限の生活ができなければ心に余裕が持てず、安心して生活ができない」(31歳/その他/その他)

・「価値観が一致すること。結婚は相手に対し一生責任を負うものなので、末永く一緒に暮らすには、価値観の一致が大切だと思う」(42歳/その他/その他)

・「恋愛感情は家族になると薄れるもの。ときめきだけではずっと一緒に暮らせない。一緒にいて安心できる相手かどうかが大事」(34歳/その他/事務系専門職)

「恋愛感情以外を重視する理由」としては、このようなものが挙がりました。恋愛感情は一時的なものと考えている女性が多くいることがわかります。

一方で、より重視するものとして、「相手を尊敬する気持ち」や「安心感」、「寛容さ」を挙げる回答が複数ありました。恋愛感情からだんだん家族愛へと移り変わっていくとすれば、やはり相手を思いやる気持ちの大切さは変わらないようです。

このほか、「経済力」や「価値観」、「理性」など、結婚生活を続けるなかで必要なものが選ばれていました。

結婚相談所での婚活では、恋愛感情よりも優先すべきものがある

結婚において恋愛感情は必要という考えは多数派です。

しかし、恋愛感情がなくても条件やタイミングで成婚を決めたという体験談や、どちらかといえば恋愛感情以外のものを優先するという既婚女性が多いことなどが、今回の調査で明らかになりました。結婚相談所で出会う異性に恋愛感情を抱けず、条件さえよければ結婚していいものなのかわからない方もいるでしょう。

ただ、今は恋愛感情がなくても、これから会う回数を重ねるなかで相手を好きになっていく可能性は大いにあります。

また、結婚を現実的にとらえれば、条件を重視するのは当然のことと言えます。大切なのは、長い人生をともに相手とすごすうえで、自分は何をもっとも大事だと感じるのか。その軸をよく考えておきたいものですね。

(中田ボンベ/dcp)

※画像はイメージです

(※1) マイナビライフサポート調べ
調査日時:2018年12月17日~12月24日
調査人数:128人(23~44歳の既婚女性)

(※2)マイナビライフサポート調べ
調査日時:2018年12月18日~12月21日
調査人数:122人(25~44歳の結婚相談所を利用して結婚した既婚女性)

※この記事は2022年08月29日に公開されたものです

中田ボンベ@dcp

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