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結婚が破談になる理由とは。体験談から探る対処法

おおしまりえ

明るい未来しか見えないはずの結婚。でも中には結婚が決まってから、さまざまな事情から破談を迎えるカップルが少なからず存在します。

恋愛から結婚へ進む際、大事なのは2人の気持ちの問題だとしても、どうしてもそこには“将来”や“家とのつながり”といった問題が付随していきます。 では一体、どんな理由があるのでしょう。

これから結婚を迎える人、ちょっとマリッジブルーになっている人、まだまだ婚活中の人、みんなが知っておいて損はない破談理由をご紹介します。

結婚が破談になることって多いの?

そもそも結婚が破談になることは、そう多くはありません。ほとんどのカップルは幸せ絶頂の婚約期をへて、スムーズに結婚へとたどり着きます。ただ一部のカップルの場合、婚約後に別の事情が挟まり、結果として破談になることがあります。

でもあまり不安にならないでください。

生きていればどうしようもない問題に直面することもあるし、また「婚約破棄」と聞くと大事ですが、結婚前にわかることは、長い人生において見方を変えればラッキーなのです。

結婚が破談になる理由とは

結婚が破談になる理由は、大きく3つの要素に分けられます。

自分の問題、相手の問題、取り巻く状況の問題。この3つ、そしてこれらの掛け合わせです。もちろん例外もありますが、基本的に相性だけでは割り切れない問題なのです。それでは、破談理由で多いものを5つ紹介したいと思います。

(1)マリッジブルーをこじらせる

いわゆるマリッジブルーは結婚すれば解消するといわれていますが、そうではない場合も多々あります。マリッジブルーとは、つまり変化への不安です。でも不安の程度が大きくなるのは、裏側に心の無理がたまっているからかもしれません。無理をためたまま進もうとすると、ときに意志と心が乖離してしまい、最終的に破談になることがあります。

(2)相手の隠しごとが発覚

いわゆる浮気や借金など、相手のダメな部分が婚約後に露呈することです。よくある破談理由のひとつといえますが、男性はプライドを守りたい生き物なので、実はあとからこういった悪い事実がわかることは多いものです。

(3)結婚が決まったら相手の態度が激変

釣った魚に餌はやらないといいますが、「恋人」から「家族」へと認識が変わると、相手の気持ちに怠慢などの悪い変化が起こり、あなたへの態度が激変することがあります。

たとえば過去聞いた話では、駅から遠い場所で同棲していたあるカップルがいました。交際中は残業などで彼女が遅くなると、彼は車で迎えに来ていたそうですが、婚約すると同時に、その夜のお迎えはなくなったそうです。わかりやすい態度の変化ですが、逃げない存在というのは、場合によっては雑な扱いへと変化するのです。

(4)親との関係に疲れる

これも意外と多い理由のひとつです。結婚はどうしても家族間でのつながりが起こるもの。そのため、親が過保護であったり厳しかったりする場合、選んだ相手に口出しをするなどした結果、当人間の仲が悪くなることはままあります。

(5)我慢していた不一致が爆発

恋愛ではうまくいっていたのに、結婚を考えるとダメになる。その多くの原因は、交際中に本音をぶつけ合っていないことにあります。相手が好きだから、嫌われたくないから、自分が我慢すれば丸く収まるから。そんな理由で本来分かち合うべきことを我慢していると、婚約というステップを機にいろんなものが爆発してしまうのです。

結婚が破談になってしまった実際のエピソード

5つの理由がありましたが、実際体験していない人にとってはピンと来ない話かもしれません。でも他人のエピソードであれば、納得感も増してくるかもしれません。

【case1】女性側が壮大なマリッジブルーに……

ある男性(20代後半)から聞いた話です。

彼はプロポーズした婚約後、当時付き合っていた彼女に「やっぱりあなたとの結婚は不安だから解消したい」と、別れを告げられたことがあるそうです。

「不安ってどういうこと?」と彼女に話を聞くと、もともと自分のやりたい仕事を突き詰めている最中で、結婚して家庭と仕事を両立することに不安があること。彼のことは嫌いではないけど、本当は結婚ということ自体、まだ早いと思っていることなどを話しだしたそうです。

話し合いをしたものの、彼女の、仕事をがんばりたいし結婚はまだ考えられない、という意志からくるマリッジブルーは解消せず、結婚は破談したそうです。

【case2】セックスの相性が悪すぎて破談になる

こちらは意外な不一致から婚約破棄に至ったエピソードです。30歳だったある女性は、大好きだったけど彼氏との性の不一致に悩んでいたそうです。具体的には、彼のセックスがめちゃくちゃ淡白だったこと。回数も少なく、あまりのあっさり感に、交際当時から不満が募っていたそうです。

性格は一応問題ないし、彼のことは好き。でも、交際期間に比例してたまる不安と不満に、彼女はいつか自分が絶対浮気に走ることを確信し、婚約破棄をしたそうです。

なかなかすごい決断ですが、本当は性の不一致って見過ごしてはいけない問題のひとつです。現在彼女は別の男性と結婚し、幸せな新婚生活を築いているので、選択は間違っていなかった、といえそうです。

【case3】婚約後に彼の信仰する宗教が発覚

宗教などの問題は、未だ根深いものがあります。ダメな人はダメだし、どちらでもいい人は相手の信仰心に対して寛容になれるもの。ある女性30代女性の場合は、どうしても受け入れられず、婚約破棄をしてしまったそうです。

彼女の場合は婚約が決まり、彼の両親との顔合わせの際、はじめて発覚したそうです。ご両親としては当然伝えているものだと思っていたようですが、彼女としては初耳。

彼としては、彼女は入信などしなくていいという考えだったそうですが、彼女的にはあと出しで事実を伝えられたことが一番ショッキングだったようです。

どうせ結婚したらナアナアにさせられる。そう感じ、最終的には婚約破棄を決めたそうです。

3つのエピソードをご紹介しましたが、一般的には借金や浮気が発覚し、結婚が破談になることが多いです。今回はあえて変化球のエピソードをご紹介しましたが、人と人が一緒になるって、本当に難しいですね。

結婚を破談にしないためには?

せっかくつかんだ結婚を破談にしないためにできること。それは、意外とシンプルで「常に相手を信頼し、本音を分かち合いつづける」ということに尽きます。

性の不一致も信仰する宗教を隠していたことも、仕事をがんばりたかったことも、根本原因は同じです。相手を好きだからとか、打ち明けて嫌われたら嫌だから、という恐れや保身から分かち合いを避けてしまったことが問題なのです。

分かち合った結果、お互いダメだね……となることは仕方のないことです。でも分かち合いをズルズル先伸ばしにした結果、取り返しのつかないところでひっくり返すのは最悪の結末だと思いませんか。

・私はこう思っている
・本当はこうしてもらいたい
・あなたはどう思っている?
・あなたはどうしたい?

人それぞれコミュニケーションのとり方はあると思いますが、こういった基本的な本音を常に出し合う努力というのは、2人の関係を長くいいものにしてくれると思うのです。

破談は、ある意味最後のラッキーチャンス

破談と聞くと、多くの人がものすごいショッキングな出来事と捉えがちですが、見方を変えたら結婚がうまくいかないことよりも、数倍“ラッキーな出来事”かもしれません。

結婚は子どもがいてもいなくても、別れるのは大変です。婚約破棄というギリギリの決断は、長い人生でみればプラスになることのほうが実は多いもの。

もし今あなたが、結婚が破談になって落ち込んでいたり、婚約破棄をしようか迷ったりしているとしたら、ちょっと深呼吸して冷静に人生を見つめてみましょう。

何より大事なのは、あなたがこの人生で幸せになること。そしてあなたが幸せにしたいと思う相手と、人生をともにすることなのです。

(おおしまりえ)

※画像はイメージです

※この記事は2022年08月29日に公開されたものです

おおしまりえ (コラムニスト)

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