結婚がそんなにえらいの? “既婚マウント女”の心理と上手なかわし方
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回のお仕事ハックは「“既婚マウント”を取ってくる人にうんざりしている」とのお悩みについて、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
“既婚マウント”を取ってくる人にうんざり……
同年代の女性で、「自分は結婚しているから!」とマウンティングをしてくる人がいます。口を開けば「結婚はいいよ~」と結婚を進めてきますし、「人生もったいないよ!」と言われて、正直対応が面倒くさいです。いい対処法はありますか。
(30代/学校・教育関連事務職)
「マウント」や「マウンティング」という言葉、すっかり定着しましたね。私が実施している電話相談でも、「同僚の女性がマウントを取ってくる」というお悩みは多いです(マウントの内容はさまざまですが)。
そんな時、私が必ずお伝えしていることがあります。
それは、マウントを取ってくる人は自分に自信がない、ということ。
「マウントを取る=相手を下に見ている」と捉えられがちですが、むしろ逆です。下に見ることができず、でも下に見たがっている。そうしないと今の自分を肯定できないのです。
つまり、マウントを取る時点で、その人は心がグラグラしている。それを安定させたいがために、「自分はこんなに幸せ、それに比べてあなたは不幸せ」と口にして、自分で自分を納得させようとしているのです。
自分で選んだ道なのに?? と不思議に思いますよね。
思うに、マウントを取る人は、自分の中に軸がない。「皆そうしているから」「それが普通だから」「親が望んでいるから」など、他人軸で物事を選択していることが多いように思います。
それで幸せに生きられるならいいのですが、当然、そうはいきません。なぜなら、自分の人生を生きるのは他人ではなく自分だから。「なんか違う」と感じることが、どうしたって出てくるからです。
そういう人からすると、自分軸で選択をしている(ように見える)人は、嫉妬の対象になります。「なぜこの人は、自分が必死で手に入れたものを欲しがらないのか? なぜ、こんなにのほほんとしていられるのか?」と。
実際には、どんな人にも悩みの一つや二つあるわけで、のほほんとしているとは限らないのですが、他人軸で生きる人からすると自分軸で生きている人はそう見えてしまうのでしょう。
そして、「いや、この人が幸せのはずがない、だって自分が必死に手に入れたものを手にしていないんだから!」と自分に言い聞かせ、それでは飽き足らずに相手に言葉でぶつけてしまうわけですね。
……と、ここまで聞くと、相手に対して、怒りよりも「大変だな……」という気持ちが芽生えてきませんか?
もちろん、中にはあなたに本心から結婚をすすめている人もいると思います。おせっかいと愛情は紙一重なので。「じゃあいい人紹介して!」と返して、実際に動いてくれたらその可能性大です。
何もしてくれなさそうなら、余計なお世話かマウント。その場合は「結婚したくなったら相談するね!」と笑顔で逃げましょう。まともに向き合っていたら、それこそあなたの人生がもったいないですからね!
Point.
・マウントを取ってくる時点で、その人は幸せではない
・あなたを下に見ているのではなく、下に見たがっている
・自分軸で生きているあなたに嫉妬している可能性大
・「結婚したくなったら相談するね!」と笑顔で逃げよう
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2022年05月17日に公開されたものです