月経カップの付け方とは? 正しい位置と使い方、畳み方をプロが解説
月経カップが付けやすくなる折り畳み方7選




では、これから実際にお見せしますね。それぞれの畳み方の特徴も併せて紹介します。
また、「初心者でも簡単に畳めるか」「入れる時の痛みの感じにくさ」を★の数で評価しています。全ての人に当てはまるわけではありませんが、自分に合う畳み方の参考にしてみてください。

(1)Cフォールド
簡単さ:★★★
痛みの感じにくさ:★☆☆
月経カップを上から見た時に、アルファベットの「C」のような形になる折り方です。
半分に畳むだけなので簡単ですし、膣に入れた後にカップが開きやすいです。
一方、膣に入れる先端部の面積が大きくなるので、痛みを感じる人もいます。
(2)セブンフォールド
簡単さ:★★★
痛みの感じにくさ:★★☆
月経カップのリム(フチの部分)を数字の「7」の形にする折り方です。
簡単にできて膣の中で開きやすく、Cフォールドより先端が細くなるので初心者さんにもおすすめです。
(3)パンチダウンフォールド
簡単さ:★★☆
痛みの感じにくさ:★★★
月経カップのリムを内側に押し込むようにして丸めるのがパンチダウンフォールドです。
Cフォールドやセブンフォールドほどの手軽さはありませんが、それでも数秒でできますし、何より先端がタンポンくらい細くなるので挿入しやすいのがメリットです。
(4)Sフォールド
簡単さ:★☆☆
痛みの感じにくさ:★★☆
月経カップのリムをS字状に折る方法です。
Sフォールドも先端が細くなるので、挿入時に痛みを感じやすい人におすすめです。
ただ、月経カップをS字状に保つのには指の力が結構必要なので、うまくできない人もいるかもしれません。特に硬めのカップだと難しい場合があります。
(5)ダイヤモンド折り
簡単さ:★★☆
痛みの感じにくさ:★★☆
月経カップのリムがダイヤモンドの形になるように折り込む方法です。
ダイヤモンド折りも、挿入時の痛みを感じにくいです。
(6)ハーフダイヤモンド折り
簡単さ:★☆☆
痛みの感じにくさ:★★★
ダイヤモンド折りの状態でさらに縦半分に折る「ハーフダイヤモンド折り」という方法もあります。
ダイヤモンド折りよりもさらに先端が細くなるので痛みをより感じにくくなりますが、硬めの月経カップだと折った状態をキープするのが難しい場合があります。
(7)三角折り(Iフォールド)
簡単さ:★★★
痛みの感じにくさ:★★★
月経カップを平らにして、三角形になるように折る方法です。セブンフォールドをより深く折るイメージです。
リムが縦一直線になるので、アルファベットの「I」にちなんで「Iフォールド」と呼ばれることもあります。
三角折りは、あまり力を入れなくても折り畳んだ状態をキープしやすいです。また先端が細くなるので挿入時の痛みも感じにくいです。
自分にとってベストな月経カップの付け方を探そう




まぁまぁ、落ち着いて。月経カップを使い始める前にいろいろな折り方を試してみれば、何となく「あ、自分はこの方法だと畳みやすいな」という折り方がみつかると思います。
実際に使う時に、まずはその付け方を試してみてください。それで何度かトライして挿入しにくかったりカップが開きにくかったりするようだったら、今度は別の方法を試してみましょう。
もし迷うようであれば、簡単にできて痛みを感じにくい「パンチダウンフォールド」か「三角折り」から試してみるのがおすすめです。


……良い名前ですね(苦笑)。
もちろん、月経カップの付け方は1回の生理周期でマスターしようとしなくて大丈夫です。試行錯誤しながら、自分にとってベストな方法を見つけてくださいね。

(取材協力:ソルドジャパン株式会社、文・編集:たにし/マイナビウーマン編集部)
※一部の画像はイメージです
※この記事は2022年01月31日に公開されたものです