【時候の挨拶】1月に使える挨拶言葉は? 書き方や文例を紹介
1月の「時候の挨拶」
1月の手紙に使える時候の挨拶を紹介します。
公文書やビジネスレターなどでは「〜の候」で始めることが多いですね。「候」の代わりに使える言葉として、「頃・節・季節・みぎり」などがあり、「寒中の候」は「寒中の折」「寒中のみぎり」などにも言い換えられます。
なお、「みぎり」とは、「時、折、時節」という意味です。漢字では「砌」ですが、あまりなじみがないため、ひらがなで表記する方が良いでしょう。
・「新春(しんしゅん)の候」1月1日から松の内(1月7日)、または長くても小正月(1月15日)まで使う年賀の挨拶
・「初春(はつはる)の候」1月1日から松の内(1月7日)、または長くても小正月(1月15日)まで使う年賀の挨拶
・「迎春(げいしゅん)の候」1月1日から松の内(1月7日)、または長くても小正月(1月15日)まで使う年賀の挨拶
・「大寒(だいかん)の候」大寒(2022年の大寒は1月20日)から立春(2022年の立春は2月4日)の前日まで
・「寒中(かんちゅう)の候」小寒(2022年の小寒は1月5日)から節分(2022年の節分は2月3日)まで
・「寒風(かんぷう)の候」1月中旬・下旬
・「降雪(こうせつ)の候」(相手の地域に)雪が降った頃
・「甚寒(じんかん)の候」1月中旬・下旬
・「厳冬(げんとう)の候」1月中旬・下旬
上記の時期は、あくまで目安です。
1月の時候の挨拶は、厳しい寒さを感じさせる言葉がどうしても多くなってしまいます。
それでも心を弾ませてくれるのは「春」の文字。「新春」「迎春」「初春」……と、真冬にも関わらず「春」の字が使われているのは、旧暦の1月からが春とされていた旧暦の名残です。
季節を先取りする日本人の美意識は、こうしたことからも育まれてきたのでしょうね。
もちろん、冷たさや寒さをネガティブに感じる必要もありません。凛とした空気によって気持ちが引き締まることもあるでしょう。
寒気の中に立ち昇る煮炊き物の湯気や、手を温める白い息……白を温かいと感じさせてくれるのも、1月がもたらす季節の贈り物なのかもしれません。
例文
・大寒を過ぎ、心なしか春の兆しを感じる頃、お元気でお過ごしのことと存じます。
・淑気満ちる初春の頃を迎えました。
・凛とした空気に風花が舞う頃、いかがお過ごしでしょうか。
・寒中お見舞い申し上げます。○○さまにはますますご活躍のこととお慶び申し上げます。
・寒に入り、冷気もひとしお。おでんや鍋料理の出番ですね。