「既成事実」の意味は? 類語と使い方を解説(例文つき)
「既成事実」はどんな時に使えるのか?(例文つき)
次のような場面・状況で「既成事実」を使えます。
すでに存在している事実について言う時
意図的かどうかにかかわらず、その事実がすでに存在している時に「既成事実である」と表現します。また、すでに存在する事実を「既成事実」といいます。
例文
・周囲の反対を乗り切るには、これが既成事実であることを認めてもらうしかない。
・先方の責任者の同意が得られているかは分かりませんが、担当者がサインした契約書が存在しているのは既成事実です。
周囲に認めてもらうため先に事実をつくる時
事実を先に発生させ、それをもって周囲に認めさせる時に「既成事実をつくる」という言い方をすることがあります。
「既成事実をつくった」と過去形にすると、すでにその事実を発生させたという意味になります。
例文
・先に担当者が既成事実をつくってくれたおかげで、計画がスムーズに進んだ。
すでにあることを認めざるを得ない状況にする時
正式に認められていない事柄を、世間的に認めざるを得ない状況にすることを「既成事実化」といいます。
「既成事実をつくる」が「ゼロの状態から結果を生み出す」という意味で使われるのに対し、「既成事実化」は「すでにあるものを事実化する」という意味です。
例文
・想定される顧客のニーズをアンケートなどで既成事実化すれば、会社も新商品の開発を認めてくれるかもしれない。