思いと想いの違いとは? 意味や使い分けを解説
「思い」「想い」の類語(例文つき)
ここからは、「思い」と「想い」の類語を紹介します。
いずれも「おもい」と読み、「思い」と書くのが一般的ですが、あえて細かいニュアンスを表現したい時には以下の類語を使うことができます。
「念い」
「いつも心に留めていることや願っていること」という意味です。念頭にあること、信念に関することなどを表す時に使えます。
例文
・未来がずっと幸せであるようにとの念いを抱かずにはいられない。
「憶い」
「忘れることなく思っている」「心に留めて忘れない思い」という意味です。記憶が浮かぶような時に使えます。
例文
・多くの人にとって、過ぎし日の憶いは、大切にとっておきたいものです。
「懐い」
「懐かしく思い出されること」という意味です。大切にしている懐かしい思い出や故郷への思いを表したい時に使えます。
例文
・大好きだった祖母への懐いが湧いてきて、しみじみとした気持ちになった。
「おもい」の多様さが教えてくれること
思い、想い、念い、憶い、懐い。どれも「おもい」でありながら、ニュアンスが異なるところに、日本語の奥深さがありますね
「我思う、故に我在り」と言ったのは、フランスの哲学者デカルト。「私は考える、だからこそ、私は存在する」という意味です。
「おもう」ことで生まれる「おもい」の多様さを知ることで、自分の中に新たな世界が広がっていくように感じられますね。
(前田めぐる)
※画像はイメージです
※この記事は2021年11月30日に公開されたものです