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「叡智」と「叡知」の違いは? 意味や使い方、類語を紹介

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「叡智」の対義語(例文つき)

「叡智」の対義語を以下に紹介します。

「無知」

「知恵がないこと」という意味です。

例文

・私はその時どんなに自分の無知を恥じたかしれない。

「凡愚(ぼんぐ)」

「平凡で愚かなこと」という意味です。

例文

凡愚の身を顧みず、このようなことを申し上げるのは甚だ失礼とは存じます。

「短慮(たんりょ)」

「思慮が足りない」という意味です。

例文

短慮を戒めて事に当たるよう、部下には常々言い聞かせております。

メディアに見る「叡智」と「英知」の表記

文中でも述べたように、公文書やメディアでは基本的に「英知」が使われますが、「叡智」が全く使われていないわけではありません。

むしろ「叡智(えいち)」と振り仮名が併記されている例がよくあります。振り仮名を振ってでも「叡智」と表記したい意図がそこにはあるのでしょうね。

また、将棋のタイトルにも「叡王(えいおう)」と使われています。比叡山の「叡」の字でもあるこの漢字は、先を見通す最高の知恵として「知の頂き」を表すのに十分な文字であるといえるでしょう。

(前田めぐる)

※画像はイメージです

※この記事は2021年11月24日に公開されたものです

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師) (ライティングコーチ・文章術講師)

コピーライターとして長年「ことば」に関わってきた経験値を元にまとめた「ほどよい敬語」(https://ameblo.jp/comkeigo/)が好評。過剰さや不適切さを排し、明快に説く内容は「違和感の理由がわかりスッキリした」と質問サイトなどでたびたび引用される。

自治体・団体・医療機関向けSNS活用、文章術研修の講師でもある。

著書に『この一冊で面白いほど人が集まるSNS文章術』(青春出版社)『前田さん、主婦の私もフリーランスになれますか?』(日本経済新聞出版社)『ソーシャルメディアで伝わる文章術』(秀和システム)など。公益社団法人日本広報協会アドバイザー。

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