【難読】なんと読む? 「案山子」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「案山子」の読み方です。
一体なんて読むの? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「案山子」の読み方は?
「案」は、案内、妙案と読むので“あん”、「山」は“やま”、“さん”、「子」は“こ”、“し” という読み方を覚えている人がほとんどでしょう。
しかし、これらを合わせて“あんやまこ”、“あんさんし”なんて読みませんよ。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“かかし”と読みます。
「案山子」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「案山子」の意味は以下のように解説されています。
かかし【案=山=子/鹿=驚】
《「かがし」とも》1 竹やわらで作った人形。蓑 (みの) や笠をつけて田畑に立て、人に見せかけて鳥などが作物を荒らすのを防ぐ。もと、鳥獣がその臭気を嫌って近づかぬよう、獣肉や毛髪などを焼いて竹などに付け立てたもの。「かがせるもの」の意で、「かがし(かがせ)」といったところからいう。おどし。かがせ。《季 秋》「倒れたる―の顔の上に天/三鬼」
2 地位・外見ばかりよくて、それ相応の能力のない者。見かけ倒し。
「私は―で来たので、向うの申出を信じて従う他はなかったのであります」〈滝井・無限抱擁〉
田んぼや畑に立っているのを見たことがあるでしょう。あの案山子のことですね。
漢字だと、“かかし”は「案山子」と書くんですね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「案山子」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。知っていても、漢字で見る機会はなかなかない言葉ですよね。
馴染みがある言葉も調べてみると、意外な漢字が使われているのを知れるかもしれません!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年11月12日に公開されたものです