結婚に重要な価値観とは? チェック項目とすり合わせ方
結婚前にすり合わせておくべき価値観の違いとは? 家族との関わりやお金、食や住、子どものことまで、重要なチェック項目を紹介。どこまで合わせられるか、項目に沿って話し合ってみましょう。
結婚をする2人とって、相手との価値観の違いは重大なテーマ。時には、けんかや離婚の大きな原因になることもあるからです。
どんなに相手のことが大好きでも、価値観が違うとうまくいかないことも多いものです。しかし、人間は十人十色。価値観が全く同じ相手はいません。
結婚にあたっては、そんなお互いの価値観についてしっかり話し合い、それが譲歩できるものなのかどうかをあらかじめ確認しておく必要があります。
そこで今回は、結婚前にチェックしておくべきお互いの価値観について、チェック項目を紹介します。結婚を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
結婚前にチェックしておきたい価値観の違い
結婚前に確認しておくべきお互いの価値観には、以下のようなものがあります。
(1)家族に関すること
まずは、家族に関するお互いの価値観を確認しましょう。具体的には、次のような価値観について話し合っておくのがおすすめです。
子どもの有無
子どもを持つのかどうかについては、結婚前にお互いの価値観をはっきりさせておきましょう。子どもの有無は、意見が割れた場合には歩み寄ることが難しいポイントの1つです。
また、欲しい子どもの人数や、希望する子育ての方針もざっくり話し合っておくと、相手の価値観がより一層つかみやすくなります。例えば、「子どもはたくさん欲しい」「習い事やお受験をさせたい」「授業参観には両親で参加したい」などのポイントです。
子どものことまで考える機会がなかったという人も、話し合いをきっかけに自分はどうしたいのかを考えてみましょう。
親との関わり方
結婚前に、お互いの親との関わり方についても確認しておきましょう。
結婚は本人同士以外に、家同士の結びつきという側面があります。相性抜群の相手だったとしても、両親とそりが合わないことは往々にしてあるので、事前に顔合わせしておくべきでしょう。
その上で、親とはどの程度の付き合いを望むのか、事前に確認しておくのがトラブル回避には有効です。例えば、月1の頻度で会いたいのか、それともお正月に帰省する程度で十分なのかを話し合っておきましょう。
可能であれば、将来的に同居するのかや、介護はどうするのかなども併せて確認できるとより良いでしょう。
(2)生活に関すること
生活に関する価値観の違いも、結婚には重要な要素です。具体的には、次のような価値観について確認しておきましょう。
お金の使い道・管理方法
お金の使い道や管理方法を話し合い、相手の金銭感覚を理解しておきましょう。
相手が浪費家の場合はもちろん、逆にお金に細かすぎて逐一家計簿をチェックするようなタイプでも苦労する可能性があります。お互いの得意不得意を教え合い、それを補完し合えるようなお金の管理方法を見つけておけると◎。
また、趣味にかかる費用や、貯金・借金の有無なども併せて確認しておきましょう。
食の好み
食の好みや価値観は、しっかり確認しておく必要があります。
食事は毎日のことなので、合わないとつらい部分。好きな食べ物以外にも、例えば以下のような考えを話し合ってみましょう。
・食事はいつも自炊するか、それともデリバリーやお惣菜を活用するか
・外食派か、内食派か
・朝食は和食派か洋食派か
・昼食はお弁当派か外食派か
料理の分担はどうするかなども話し合っておくと、あとから揉めずに済みそうです。
お互いの働き方
結婚後の仕事はどうするかもよく話し合っておきましょう。
共働きを希望しない場合には、収入が足りるのかどうかも慎重に判断する必要があります。また、子どもを望む場合は、出産のタイミングについても併せて相談しておきましょう。
結婚するとなると、生活スタイルは変わるもの。それに適応できるよう、お互いの働き方をすり合わせておくといいでしょう。
家事の分担
家事の分担についても、お互いの考えを話し合っておくべきです。
特に共働きの場合は、相手が家事についてどう考えているのかは非常に重要。家事分担の価値観がうまくすり合わせられないと不満が蓄積し、結婚後の生活がつらいものになりがちです。
例えば、「分担を決めないせいでどちらか一方が家事を多く負担する」なんて状況はよく耳にするもの。
いったん結婚生活がスタートしてからでは変えるのが難しい部分なので、事前にしっかり話し合っておきましょう。
休日の過ごし方
休日はどのように過ごすのか、事前に確認をしておきましょう。
例えば、休日は家で休養を取りたいという人もいます。反対に外出したい人や、お互いの趣味に費やしたり友達と会ったりしたい人もいるでしょう。
あらかじめ話し合っておくことで、すれ違いを避けやすくなります。相手を尊重した過ごした方ができるといいですね。
夜の営み
少し色気に欠けるかもしれませんが、夜の営みについて、頻度やタイミングなどをあらかじめ話し合っておくことも大切です。
どちらかが我慢する状況は、浮気や欲求不満、セックスレスの原因になります。また、相手に無理やり合わせると、つらい結婚生活になりかねません。
例えば、「平日は疲れているからあまりしたくない」などとあらかじめ伝えておけば、多少はお互いのモヤモヤが抑えられるかもしれませんね。
(3)人生設計に関すること
結婚前に、将来的な人生設計についても語り合いましょう。具体的には次のようなことです。
転勤・転職の予定
転勤の可能性や、転職する希望があるのかどうかを話し合っておきましょう。
転勤する可能性がある場合には、単身赴任か、一緒に移住するかも話し合っておくべきです。
また転職を希望している場合は、職種や収入の目安などを確認し、将来設計に2人で備えましょう。
移住の予定
将来的にはどこに住みたいか、もし希望があれば話し合っておきましょう。近距離での引っ越しならまだしも、ガラッと生活環境が異なる遠方への移住は重大な問題です。
例えば、人によっては田舎や海外への移住を希望していることもあるでしょう。まだ先の話だからと伝えずにいると、いざその時になって相手を驚かせてしまいます。最悪の場合、ついて来てもらえず、別れに発展してしまうかもしれません。
実現させるかどうかはともかく、可能性の1つとして相談しておくと安心です。
マイホームを持つかどうか
マイホームを持つべきかどうか、お互いの価値観をチェックしましょう。
家を買うかによって、将来のプランに大きな違いが出てくる可能性があります。持ち家と賃貸のメリット・デメリットを考え、お互いの意見をよく話し合っておくべきです。
結婚前に同棲するかどうか
結婚するにあたり、事前に同棲を希望するか、それとも同棲せずにそのまま結婚するかも一度相談してみましょう。
結婚前に同棲すると、結婚のシミュレーションが行えます。お互いの性格や価値観を良く知ることができるため、近年は希望するカップルも増えているようです。
とはいえ、同棲したことによってだらだらとした関係性が続いてしまい、結婚に踏み切るタイミングを逃すカップルも。
どうしたら結婚前のより良い関係を築けるのか、2人で話し合って決めましょう。
もしも同棲を希望する場合には、本人たちだけで勝手に決めるのではなく、双方の親にも相談や報告をしておくとトラブルを回避しやすくなります。
(4)モラルやマナーに関すること
モラルやマナーに関する価値観も重要です。
この価値観が合わないと、結婚生活が破綻したり、一緒にいることが難しくなったりする恐れがあります。具体的には、次のことを確認しておきましょう。
ギャンブル・お酒
ギャンブルやお酒が好きか、またそれに溺れるタイプかどうか、お互いの価値観をしっかり確認しておきましょう。
ギャンブルやお酒にはまると、抜け出すのは至難の業です。
はまるほどではなくても、例えばどちらかが毎週パチンコや競馬に出かけるのに、もう一方はギャンブル嫌いだという場合は揉める要因になります。また一方が毎日酔っぱらい、相手に絡むような場合も同様です。
相手の気になる趣味嗜好があるようならば、この機会に気持ちを伝えましょう。
恋人関係では好き勝手できたことも、結婚して共同生活を送る関係となると、見直すべき点となるかもしれません。
暴力や暴言
暴力やけんかなどに関する言動や考え方も要チェックです。
言動に荒っぽいところがないか、よく確認しましょう。また、直接的な暴力だけでなく、モラハラの気がないかのチェックも重要です。
交際の中でそれを見極めることも、気になるポイントがあるなら直接伝えることも、両方大切でしょう。
異性の友人との付き合い
異性の友人との付き合い方について、自分の考えを伝えておきましょう。
人によっては、異性が集まる場には行ってほしくないということもあります。
あらかじめ話し合っておくことで、相手が嫌がることを避けられ、お互いに余計な心配をかけたり、揉めたりすることがなくなるはずです。