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「甲斐甲斐しい」の意味は? 語源や類語、使い方を解説(例文つき)

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「甲斐甲斐しい(かいがいしい)」はどんな時に使えるのか?(例文つき)

「甲斐甲斐しい」という言葉は、次のような場面で使うことができます。

献身的に働くけなげなさまを表したい時

仕事や役目、また誰かのために粉骨砕身、働くさまを表します。「骨身を惜しまない、献身的な」というニュアンスを表したい時に使えます。

例文

・彼女は、高校から帰るとほぼ毎日祖母を介護していて、甲斐甲斐しい。

きびきび働く頼りがいのある様子を表したい時

手際が良く、効率的にテキパキと仕事をこなしていく有能な様子を表現したい時に使えます。

仕事だけでなく、家事や育児、介護などで立ち働く頼もしい人について、男女を問わず、褒め言葉として使えます。

例文

・○○さんは、前職の豊富な経験を生かし、その会社でもコンサルタントとして活躍している甲斐甲斐しい人です。

・彼は、仕事もできるが、料理や育児も器用にこなして実に甲斐甲斐しい。

てきぱき仕事をこなす様子を表したい時

「甲斐甲斐しい」は形容詞だけでなく、下記のように副詞としても使えます。

・その日の彼は、午前中に仕上げた企画書を持って、午後に取引先を訪問してプレゼンを成功させ、実に甲斐甲斐しく動き回った。

物事が思い通りにいき、やりがいが感じられた時

近年あまり見かけませんが、「甲斐甲斐しい」は、「やっただけの効果が思い通りに得られる」という「やりがい、働きがい」の「かい(甲斐)」に近い意味でも使えます。

前後に「甲斐」の語を入れるなど工夫し、誤解のない文脈にして使うと意味が伝わりやすいでしょう。

例文

・実に、甲斐甲斐しい! 1年間、Twitterで投稿を続けた甲斐あって、フォロワー数が1万人に届いた。

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