「ふつつか者」の意味は? 類語や使い方を解説(例文つき)
「ふつつか者」を使う上での注意点
「ふつつか者」を使う上では、いくつか注意した方が良いことがあります。
「ふつつか者」の使いすぎは逆効果
何でもかんでも「ふつつか者ですが、どうぞよろしくお願いします」というあいさつで済ませてしまうことは、お勧めできません。
事前にハードルを下げるような作為に見えてしまう可能性もあり、「失敗した時のための免罪府か?」と疑う人も出てくるかもしれません。
あまり使いすぎると「あの人は誰に紹介しても、自分のことを『ふつつか者ですが』と言い訳しているが、大丈夫だろうか? 自分に自信がないのだろうか?」と思われてしまいます。
万能のフレーズとまでは言えないので、「ふつつか者ですが」と言うのはあくまで使うべきタイミングの時だけにとどめましょう。
上司が部下を紹介する時には使わない方が良い
自分や身内を謙遜する言葉なので、部下を取引先に紹介する時に「ふつつか者ですが、鍛えてやってください」と使う上司もいるかもしれません。
他部署への配属などで使う場合には、まだ良いでしょう。しかし、取引先に対しては「気の利かない者ですが」と言うことになるため、注意が必要です。
もし相手が額面通りに受け取れば、「気の利かない者」を担当にされたということになるため、がっかりさせてしまうでしょう。
むしろ「うちのホープです」「期待の新星ですので、安心してご依頼ください」などと言われるほうが、取引先も「仕事のできる人を担当にしてくれた」とうれしいでしょうし、部下本人のやる気もアップするでしょう。
他人については使わない
「ふつつか者」はあくまで自分や身内を謙遜していう言葉です。
「あなたは気が利かなくて、ふつつか者だ」「あの人はふつつか者です」とは使いません。
相手や第三者について配慮の足りなさなどを言及せざるをえない時には、次の類語や言い換え表現のなかから適切なものを選んで使うと良いでしょう。