「ふつつか者」の意味は? 類語や使い方を解説(例文つき)
「ふつつか者」の類語と言い換え(例文つき)
「ふつつか者」が使いにくい場合には、言い換え表現を検討しましょう。以下に似たような場面で使える類語を例示します。
「未熟者(みじゅくもの)」
文字通り、まだ成熟していないことから、欠けることが多いという意味です。
ふつつか者と同じように、思慮が足りないという意味もありますが、さらに広い意味で使うことができます。
自分を謙遜するだけでなく、他人についても使えます。
例文
・諸先輩から見れば、まだまだ未熟者だと映るかもしれませんが、彼なりに頑張っていると思います。
「不調法者(ぶちょうほうもの)」
「配慮やたしなみが足りない人」という意味です。「ふつつか者」とほぼ同じ。
ビジネスシーンでも使われ、自分を謙遜する時、他人を戒める時に使えます。また、お酒を断る時には、例文のように使えます。
例文
・お酒については不調法者で、全然飲めないのです。
「不肖(ふしょう)」
「(親に似ないで)愚かなこと」とへりくだっていう意味があります。「ふつつか者」と似ていますが、親が子のことを謙遜する際は使いません。
「親に似ないで」というニュアンスがあり、自身を持ち上げることにつながるからです。あくまで自分自身についてのみ使います。
例文
・不肖私、当たって砕けるつもりで頑張ります。
「不行き届きの点が多々あると存じますが」
「ふつつか者ですが」の言い換え表現です。
ビジネスでは、「ふつつか者ですが」よりも、こちらの方がオーソドックスで使いやすいフレーズです。
イベントや会合の最初で述べる口頭のあいさつとして、またお客さまへの来場お礼はがきなどでのあいさつとして使えます。
来場お礼の場合には「不行き届きの点が多々あったかと存じますが」と過去形で書きます。
例文
・不行き届きの点が多々あるかと存じますが、何卒よろしくお願いいたします。