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「ふつつか者」の意味は? 類語や使い方を解説(例文つき)

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「ふつつか者」の対義語(例文つき)

次は「ふつつか者」と反対の意味を持つ言葉を紹介します。

「気の利く人」

「ふつつか者」が「配慮の行き届かない人」を意味するのに対し、「配慮の行き届いた人」を意味する言葉です。

例文

・○○さんは、実に気の利く人だ。

「器量人(きりょうじん)」

「ふつつか者」が「才能がない人」を意味するのに対し、「器量人」は「才智に優れ、地位や職場にふさわしい力を発揮できる人」を意味する褒め言葉です。

例文

・ああ見えて、○○さんはなかなかの器量人です。

「通人(つうじん)」

通である人。「ふつつか者」が「風情やたしなみがない人」を意味するのに対し、「たしなみのある人」を意味する言葉です。

例文

・ワインにかけて、誰かその道の通人と言えるような人をご存じありませんか?

謙遜がいつも美徳とはならない時代

「ふつつか者ですが」と言って自己紹介を済ませられた時代は、ある意味謙遜が美徳だった時代です。

国際化が進み、何でも謙遜して済ませられる傾向は弱まっています。

言葉の効用を知り、臨機応変にコミュニケーションに活かすようにしたいですね。

(前田めぐる)

※画像はイメージです

※この記事は2021年10月21日に公開されたものです

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師) (ライティングコーチ・文章術講師)

コピーライターとして長年「ことば」に関わってきた経験値を元にまとめた「ほどよい敬語」(https://ameblo.jp/comkeigo/)が好評。過剰さや不適切さを排し、明快に説く内容は「違和感の理由がわかりスッキリした」と質問サイトなどでたびたび引用される。

自治体・団体・医療機関向けSNS活用、文章術研修の講師でもある。

著書に『この一冊で面白いほど人が集まるSNS文章術』(青春出版社)『前田さん、主婦の私もフリーランスになれますか?』(日本経済新聞出版社)『ソーシャルメディアで伝わる文章術』(秀和システム)など。公益社団法人日本広報協会アドバイザー。

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