「お越しになる」の意味は? 「いらっしゃる」との違い、類語を解説
「お越しになる」を使う時の注意点
ビジネスでもよく使われる「お越しになる」。無意識に間違った使い方をしていませんか? この機会に正しい使い方を確認しておきましょう。
「お越しになられる」は二重敬語
「お越しになる」は、すでに「来る」の尊敬語です。
そのため、さらに尊敬の助動詞「られる」を加えて「お越しになられる」とすることは、二重敬語になり、過剰な表現です。
「お越しになる」だけで十分です。
「お越しできますか?」という表現は誤り
相手に対して「行く(来る)ことができるか」と敬語で尋ねたい場合、「お越しできますか」などと言うのは間違いです。
まず「行く」「来る」の動詞の部分を「お越しになる」と尊敬語にし、その上で可能の表現を加えます。
「れる」「られる」のどちらを使うか迷った場合には、その動詞の活用で判断します。
・五段活用の動詞には「れる」を加える
・上一段活用、下一段活用、カ行変格活用の動詞には「られる」を加える
「越す」は五段活用の動詞なので、可能の意味を表す場合には、「れる」を足します。
例えば「明日10時に来ることが可能か?」を敬語で尋ねると、「明日、10時にお越しになれますか?」が正しい表現です。