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【第8話】いきすぎた“好意”が“凶器”に変わる瞬間

#プロミス・シンデレラ考察

トイアンナ

コラムニストのトイアンナさんが、TBS火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』を毎週考察&展開予想するコラム。無一文、無職、宿なしの人生崖っぷちバツイチアラサー女子がつかむのは、愛か金かそれとも……?

※このコラムには『プロミス・シンデレラ』エピソード第8話までのネタバレが含まれます。

(c)TBS

かの有名な『シンデレラ』は、意地悪な継母とその連れ子である姉たちにいじめられ尽くした娘が、王子様に救われる物語でした。

今回の『プロミス・シンデレラ』は、主人公の早梅(二階堂ふみ)が高台から突き落とされる衝撃回。まさに、原作の『シンデレラ』を思わせる危機を迎えます。

菊乃が直接手を下す

(c)TBS

旅館の芸者でありながら、早梅の離婚に始まる不幸の原因となってきた女性・菊乃(松井玲奈)。菊乃はこれまで、早梅の靴を隠したり、クレーマーの接待をさせたり、早梅の夫を誘惑して離婚へ追い込んだり……悪事の限りを尽くしてきました。そんな彼女が、ついにその本性を現します。

というのも、菊乃の想い人であり、かつ早梅の初恋の相手である成吾(岩田剛典)に悪事が露呈し、「全部仕組んでいたのか。彼女(早梅)が離婚することになったのも!」と言われてしまったからです。

ですが、菊乃は落ち着き払っています。なぜなら、目的への意思は揺らがないからです。

「あなた、早梅さんが欲しいんでしょ? もっと自分に素直になったら?」「あなたの幸せのためなら、私は何でもするわ」と。

菊乃の目的は、成吾の恋を実らせること。そのために初恋の相手であった早梅を追い込み、成吾が助けざるを得ない状況を作り出していたのです。

成吾を「シンデレラの王子様」にするため、自らは意地悪な継母や姉の役を務める……。それが、菊乃の歪んだ愛なのでした。

菊乃の魂胆とは裏腹に、燃える壱成

(c)TBS

そして、成吾・早梅カップルを成立させる上で菊乃にとって目障りなのが、成吾の弟・壱成(眞栄田郷敦)です。

ドSキャラという当初の設定を全て忘れ、今は早梅を好きでたまらない壱成。「きれいなんじゃね。お世辞じゃねえよ」と、早梅の浴衣姿を激褒めしたり、靴ずれを手当てしたりと、ワンコのような尽くしぶりです。

「このままでは、壱成が早梅の心を射止めてしまう……!」と焦る菊乃は、これまでの用意周到ぶりをかなぐり捨てて、壱成へ迫ります。

恋愛ライター的に言わせてもらいますが、相手が恋している状態でアプローチしても無意味です。というわけで、壱成は菊乃の誘惑をアッサリ阻止。それに対して、菊乃はこう語ります。

「私みたいに相手の幸せを願って身を引くことも、選択肢の1つなんじゃないかしら」

それに対して、壱成は「俺は、相手の全部が欲しい」と、キッパリ。この2人は恋愛に対する価値観が、違うと言わざるを得ません。

さらに成吾は、早梅と壱成の恋路に気づき、身を引こうとし始めて……。思惑が外れた菊乃は、怒りに震えます。そしてついに、直接手を下す暴挙に出るのです。

「あなたはいいわね。誰からも好かれて。私とは大違い」

そう言って菊乃は、早梅を高台から突き落としたのです。

成吾からの告白

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高台から突き落とされた早梅は、ボロボロになって目を覚まします。これ、火曜22時のドラマだったから早梅も生還できたけど、昼放送だったらサスペンスですよ! 思わず「死ぬど」って声に出たわ!

なんとしてでも、成吾を王子様に仕立て上げたい菊乃。そのまま成吾へ早梅の行方を知らせます。

その間、かわいそうなワンコくん……じゃなかった、壱成は早梅を探し回ります。せっかく誘った花火デート。せっかくのチャンス。それなのに早梅は突如消えてしまった……かわいそうでなりません。

これまでの壱成なら早梅にキレていたでしょうが、連絡のつかなさに「何かあった」と勘づき、心配で駆けずり回ります。

同僚の助け、そして菊乃の口添えもあって、何とか早梅の居場所を知った壱成。しかし、もうそこには成吾がたどり着いていて、早梅を助けた後でした。

壱成と見たかった花火には間に合わず、成吾との花火になってしまう……。このタイミングまで読んでいたのだとしたら、菊乃はどれほどの策士でしょうか。そして、成吾はここで早梅に告白します。

「分かってる、早梅が他の男を見ていることは。でも俺は、早梅のことが好きだ」

しかし、成吾が早梅へ恋い焦がれれば、菊乃のさらなる介入を許すこととなります。だからこそ成吾はこれ以上早梅に悪意を向けさせないことを決意するのでした。

告白、そしてもう1つの告白

(c)TBS

そして、無事に助けられた早梅。壱成は、ボロボロとはいえ何とか見つかった早梅に安堵します。そして、足をくじいて歩けない早梅を、肩に背負って連れ帰ります。王子様抱っこで救助した成吾と、縦に背負う壱成。器用な王子様と、不器用で真っ直ぐな弟。演出上の対比がきれいですねえ……。

そして、兄弟だからテレパシーでも飛ばしているのかな? 壱成は成吾と同じ日に、早梅へ告白します。

「おまえさあ、成吾のことどう思ってんの? 老舗旅館の後継者だし、初恋の相手だろ?
付き合いたいって思ってないの?」
「てめーは、俺のことだけ見とけよ」

あのね、同じ日に兄と弟の両方から告白されてみな? 死ぬど?(2回目)

告白に舞い上がりたいところですが、早梅には高台から突き落としてきた菊乃の意図もいまだに分かりません。人生でこんなに激しい1日ってある? 早梅、絶対に2日くらい寝られないでしょ。

恋愛も展開も爆速で駆け巡った第8話、そして次回はおそらく菊乃の正体が全員に明かされる、火曜○スペンス劇場回と予想されます。待ちきれない次回、乞うご期待です!

(トイアンナ)

※この記事は2021年09月07日に公開されたものです

トイアンナ

慶應義塾大卒。P&Gジャパン、LVMHグループで合わせて約4年間マーケティングを担当。その後は独立し、主にキャリアや恋愛に関するライターや、マーケターとして活動。著書に『就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定』や『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』などがある。

●ブログ「トイアンナのぐだぐだ」
http://toianna.hatenablog.com/

●Twitter
https://twitter.com/10anj10

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