お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

【第7話】ツンデレ年下男子が本領を発揮!

#プロミス・シンデレラ考察

トイアンナ

コラムニストのトイアンナさんが、TBS火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』を毎週考察&展開予想するコラム。無一文、無職、宿なしの人生崖っぷちバツイチアラサー女子がつかむのは、愛か金かそれとも……?

※このコラムには『プロミス・シンデレラ』エピソード第7話までのネタバレが含まれます。

(c)TBS

おいおい、ツンデレ好きが鼻血を吹き出しすぎて失血死するぞ。

第1話ではツンデレどころかツンツンだった高校生男子・壱成(眞栄田郷敦)が、第7話からはデレしか見せないことに決めたようです。何これ、死ぬど?

メンズが暴力的なかわいさを発揮し始め、ひと時も目が離せません。

早梅、旅館をクビに?

(c)TBS

壱成の家に居候するバツイチ27歳・早梅(二階堂ふみ)。早梅は壱成の実家が経営している旅館に勤めています。ところが、壱成と早梅が前回ハグしていたことを知ってしまった同僚から、嫉妬の嵐を浴びることに。

しかも、壱成の兄であり、旅館の実質的な経営者である成吾(岩田剛典)には、早梅の良くない評判を訴える意見書まで届いてしまいます。状況を見かねて、これ以上早梅をゴタゴタに巻き込みたくない成吾は、早梅に「別の旅館に勤めないか」と提案します。

そして、早梅は悩みつつも、旅館に迷惑をかけたくないと考え始めます。

ただ、早梅は何も悪くありません。コネ入社してきた人材に風当たりが強いのはよくある話ですが、私はコネでも本人が真面目に仕事をしていれば、いいと思うんですけどね。

壱成、動きます

(c)TBS

今回から旅館でバイトを始めた壱成もまた、早梅に対する意見書の存在を知ってしまいます。

そして、「俺が、意見を書いた人を見つけ出して撤回させてやる!」と怒りますが、早梅に「それは良くない」と諭されます。

壱成は高校生だけに社会人経験がなく、なんでも直接勝負でケリをつけようとしがち。けれどそれじゃ、ヤンキーのけんかと変わりません。そのあたりは、社会人として先輩である早梅の意見が正しいですね……。

そこで壱成は、意見書の首謀者を当初から早梅と仲が悪い同僚2名に絞り込みます。ところが、2名とも疑惑を否定。たしかに早梅に嫉妬はしているけれど、だからといって悪評を垂れ込むほどではないと主張します。

そして、成吾へ早梅の辞職をやめるよう直談判までしてくれるのです。

初回あたりから思っていましたが、この職場ってどうにもスタッフの性根がいい。裏で辞めさせてせせら笑ういじめっ子がいません。

早梅を嫌いな同僚たちときたら「俺は貴様が嫌いだ! だが、貴様を辞めさせる者は許さぬ!」って方向性でしか話をしてきません。それって、理想的ライバルですよね。清々しいです。

一方成吾は、早梅が現職にとどまりたがる理由を「もしかして、弟の壱成が好きなんじゃ……!?」と疑います。

実は、昔から着付けやお花など、何でものみ込みが早かったのは壱成だったと発覚。実際、壱成が生けた花はゾクリとするほど優美で大胆。努力家の成吾は、壱成へコンプレックスを抱いていたわけです。

そして、「実力」に不安がある成吾は、早梅を失う恐怖からハグ。第6話・第7話で兄弟からハグされまくる早梅ですが、この状況でもなお正気でいられるの、なかなか肝が太いですね。私だったら「はわわわわ」としか言えない肉の塊になると思います。

デレ、デレ、そしてデレ!

(c)TBS

そして、今回のハイライトは、ストーリーをぶった切ってでも知ってほしい、壱成の究極デレ具合。

・とにかく早梅の隣に座る! わんこと化する
・花火に誘うため「屋台の早食い勝負、射的、風船釣り勝負」を仕掛ける
・早梅に「行こ! 花火!」と言われて満面の笑みになっちゃう

何度も言うけど、ツンデレ好きは鼻血出すぎて死ぬど? 壱成さん、あなた第1話で最低の鬼畜だったよね? この激変ぶりに、壱成のバイト先の上司も「忠犬ハチ公みたい」「君は君で、ものすごくかわいいぞ」と笑う始末。

順調に早梅に近づく壱成と対照的なのが、兄の成吾です。早梅の初恋の相手という超絶アドバンテージを持ちながら、今回はほぼ完敗。抱き寄せるシーンがあったはずなのに、それを超える壱成のデレデレパワーに押され気味です。

頑張れ、成吾。早梅の好みのタイプは、「大人な人」らしいからチャンスあるって。私はいつも負けそうな方を応援してしまうので、今回は完全に成吾へ同情してしまいました。

で、意見書の犯人は?

(c)TBS

結局明かされなかった、「謎の意見書」を提出した犯人。おそらくはこれまで嫌がらせを繰り返してきた菊乃(松井玲奈)でしょうが、その目的はいまだ謎のまま。

とはいえ、今回で少しだけヒントが出てきました。菊乃がかつて本名の明(あきら)だったころ、いじめられていたようなのです。

もしかして、これを救ってくれたのが成吾では……? その上で、菊乃自身は成吾と対になる資格がないと思っていそう……?

菊乃の意図と衝撃の次回予告

(c)TBS

菊乃は、早梅を「かわいそうなポジション」に置くことで、成吾の目を早梅に向けさせ、再びくっつけようとしている様子がうかがえます。しかし、そのために菊乃がしたことは

・早梅の夫に手を出し、離婚させる
・早梅の靴を隠すなど嫌がらせを繰り返す
・早梅がクレーマーのVIP客相手をさせられるように仕向ける
・成吾と早梅の思い出を壱成にバラす
・おそらく意見書を出し、早梅が辞職を考えるほど追い詰める

と、なかなかに過激です。確かに成吾はこれらのおかげで早梅を構い続け、助け続けなくてはならなくなっています。そしてまんまと、早梅への恋を募らせています。けれどそれでいいの? あなたの幸せはどこにあるの、菊乃さん……?

菊乃の未来を心配しているところですが、次回の予告は「花火大会! 忍び寄る悪意と突然のキス!?」。え、早梅はどっちとキスするの!? 成吾なの、壱成なの!? 衝撃の告知に目が離せません!

(トイアンナ)

※この記事は2021年08月31日に公開されたものです

トイアンナ (コラムニスト)

慶應義塾大卒。P&Gジャパン、LVMHグループで合わせて約4年間マーケティングを担当。その後は独立し、主にキャリアや恋愛に関するライターや、マーケターとして活動。著書に『就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定』や『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』などがある。

●ブログ「トイアンナのぐだぐだ」
http://toianna.hatenablog.com/

●Twitter
https://twitter.com/10anj10

●公式サイト
https://renaijuku.co.jp/

この著者の記事一覧 

SHARE