エクセルで斜線を引く・消す方法は? 複数セルへの斜線・文字入れ方法
エクセルのセルを斜線で塗りつぶしする方法
セルの背景を細かい斜線で塗りつぶしすることも可能です。なお塗りつぶしには黒以外の色も使用できます。
まず塗りつぶしたい範囲をドラッグして、選択しましょう。
選択が完了したら、右クリックをして「セルの書式設定」を選択してください。
「塗りつぶし」のタブを選択すると、「パターンの色」や「パターンの種類」という項目が表示されています。
表示されている色やパターンの中から好きなものをクリックすると、選択範囲の塗りつぶし完了です。
以下の図にある通り、すでに文字や罫線などのデータが入力されている部分を選択して、上から塗りつぶすこともできます。
塗りつぶしたセルを元に戻す時も、ホームタブの「フォント」右下にある「セルの書式設定」から、塗りつぶしを選択します。
パターンの種類左上にある、無色のセルを選択して「OK」をクリックすると、完了です。
斜線を引いたセルへの文字の入れ方
斜線を引いたセルには、単位や名前など文字を入れられるため、便利です。
図解では、B4セルに「月」「店舗名」という文字を追加します。使用する方法は、「改行とスペースを使う方法」と「文字飾りを使う方法」の2つです。
どちらの方法を使う場合でも、行間をそのままにしていると、見えづらくなる可能性があります。そのため斜線を引いたセルに文字を入れようとしているなら、あらかじめ行間を広げておきましょう。
ただし、どちらの方法を使っても、上下の位置は調整できません。また列の幅を変更すると位置がズレてしまいます。列の幅を変更したら、必ずズレが生じていないか確認しておきましょう。
改行とスペースを使う方法
改行とスペースを使う場合、まずセル内に収まるよう、文字のサイズを小さくしておくと便利です。
ただし文字が小さすぎると見えなくなる可能性があるため、注意しなくてはなりません。
文字の大きさを決めたら、斜線の引いてあるセルに文字入力してみましょう。
「Alt」を押しながら「Enter」を押してセル内改行します。別の文字を入力したら、スペースを入れて位置を微調整してください。
線に被ることがなく、文字の位置がきれいに表示されたら完成です。
文字飾りを使う方法
次に、斜線を引いたセルに対して、文字飾りを使って文字を入れる場合の方法を紹介します。
まずは、斜線が引いてあるセルに文字を入力します。見本では「店舗名 月」と入力しました。
移動させたい文字をドラッグで選択したら、右クリックして「セルの書式設定」を開きましょう。
「セルの書式設定」には、「文字飾り」という項目があります。文字をドラッグした状態で、「上付き」または「下付き」を選択します。
今回は「店舗名」を「下付き」、「月」を「上付き」として設定しました。「上付き」または「下付き」を選択したらOKをクリックします。
必要に応じてフォントを調整したら、完成です。
完成したセルを見て文字の位置をズラしたいと感じるようであれば、スペースを入れて調整しましょう。
斜線の向きは右or左どっちを上にするときれい?
エクセルで斜線を引く時、左を上にするか、右から引くか迷いませんか?
基本的に、斜線は右上から左下に向かって引くのがルールだといわれています。簿記の場合もこの向きで斜線を引くため、それに合わせるという考え方です。
「そのセルを使用しない」ということが分かればどちらの向きでもOKという考え方もありますが、迷った時は右側を上にしておくと良いでしょう。
エクセルで斜め線が引けないと思っても焦らず対処して
エクセルでセルに斜線を入れる方法やセルを斜線で塗りつぶす方法は、決して難易度が高い操作ではありません。
「セルの書式設定」や「図形機能」を使うと簡単にセルに斜線を入れられます。まだ使ったことがないのなら、ぜひ試してみましょう。
セルに合わせた方法で、斜線の引き方は選べます。文字の大きさを調整しなくてはならないものの、慣れるとそれほど手間も掛かりません。
斜線を活用すると、エクセルシートを作成した時の見やすさが大きく向上しますので、ぜひ方法を覚えておくことをおすすめします。
(レン)
※画像はイメージです
※この記事は2021年08月24日に公開されたものです