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自分に合ったメモ帳で仕事を効率化。立ち仕事で使いやすいメモ帳4選

#私をアゲる文房具

菅未里

新しい文房具との出会いは、仕事を効率化させてくれることもあれば、仕事のモチベーションを上げてくれることもある。そんな、毎日をちょっとだけ底上げしてくれる文房具との出会いをお手伝いするのがこの企画。今回は「立っている時も簡単にメモが取りたい」という方にぴったりな文房具を、文具ソムリエールの菅未里さんが紹介します。

メモを取る力は、社会人には欠かせません。「メモを取るように」と、上司に指導された記憶を持つ方も多いでしょう。

メモはきれいに取ることも大切です。後で見返した時の読みやすさが違います。そんなメモですが、実はいろいろと違いがあることを知っていますか。

まず確認したいのが表紙・裏表紙の素材、特に見落とされがちな裏表紙です。表紙は水に強く柔らかい樹脂製が多いのですが、裏表紙は柔らかい樹脂製や硬い厚紙など硬さや素材が表紙と異なる場合があります。

裏表紙が硬いと立って筆記する時に下敷き代わりになるため、机以外でメモを取る機会が多い方は裏表紙まで注意してください。

といっても、裏表紙は硬ければ硬いほどいいわけではありません。硬いほどポケットに入れた時の違和感が大きくなりますので、硬すぎるのも考え物です。

あと、採用している罫線の種類も大切ですね。方眼、ドット方眼……それぞれ適した用途が異なります。今回は、現場の仕事や立ち仕事の人に向けて、どんなメモを選べばいいのかが分かるように、立っている時も使いやすい4つのメモ帳を紹介します。

パッとメモ/ミドリ

一見、普通のメモですが、左の側面がのり付けされているのが特徴です。何のためかというと、新しいページをさっと開くためです。

側面がのり付けされていると、未使用のページが一つの塊になりますよね。そして常に、その塊の表紙が最新のページだというわけです。だから最新のページを探してモタモタすることがありません。落ち着いてきれいなメモを取れます。

メモを取る時にはスピードも大事。その点では並ぶもののないメモです。表紙・裏表紙が樹脂製なので手汗にも強いですね。

価格:352円

ニーモシネ N184A/マルマン

これも裏表紙が厚く、硬いので下敷き代わりになり、立ち仕事の方もメモを取りやすいはずです。

罫線は薄めの方眼です。方眼の強みは文字の横列だけではなく、縦列もそろえられるため、文章がきれいに見えることです。

多くの人は横方向、つまり文章が右肩上がりや右肩下がりにならないようには注意するのですが、縦方向にそろえることは忘れがちです。しかし文章をきれいに見せるコツの一つは、縦にもぴったりとそろえることなのですね。

見出しスペースもあるので、メモにタイトルやナンバーを振れるのも重要な点です。後から見返す時に整理しやすいからです。

価格:385円

ソフトリング®メモ/コクヨ

これも裏表紙に厚みがあります。罫線は、文字だけでなく図も描きやすいドットですね。文字以外、例えばイラストを描くことが多い方に向いています。

特徴は柔らかいリングを採用していることです。リングはポケット内で曲がり、体に当たっても違和感がありません。メモの角が尖っておらず丸いのも、ポケットに入れることを考えるとありがたいですね。持ち運びやすいメモです。

価格:363円

ダイヤモンドメモ/ミドリ

「メモ帳」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、このダイヤモンドメモではないでしょうか。半世紀以上の歴史を持つ、ロングセラーにしてベストセラーです。

今回紹介した中では最も薄く柔らかいため、ポケットには入れやすいですね。またフォーマットを見ると、1ページが4ブロックに分けられています。したがって、ページ内に複数のテーマについてメモを書くのに向いています。ぎっしりと書き込めるので、いつも少ししかメモをせず、スペースを余らせがちな方にもいいでしょう。

表紙も裏表紙も樹脂製で手汗や水に強く、頑丈です。このあたりにもロングセラーの信頼感が表れています。

価格:132円/Mサイズ、165円/Lサイズ

メモを使う場面から逆算して選ぶ

メモ帳にもいくつか種類があることが分かりましたか。

立ってメモを取ることが多い方は、ページを手で押さえなくていい上開きのリング式で、かつ裏表紙が硬いものがいいでしょう。他に、罫線の種類や裏表紙の硬さなども見落とさずにチェックしてください。

メモは書くシチュエーションを想定して選ぶことをおすすめします。それから、手に合う・合わないの差もありますので、店頭で手に取って選ぶといいですよ。

(菅未里)

※この記事は2021年08月09日に公開されたものです

菅未里 (文具ソムリエール)

文具ソムリエール。
文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。
国内外で商品や売り場の企画・監修、各種メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。

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