【時候の挨拶】8月に使える挨拶言葉は? 書き方や文例を紹介
8月の時候の挨拶「シーン別の例文」
時候の挨拶を組み入れた例文を、ポイントともに以下に紹介します。
今回は、故郷の友人への残暑見舞いを1つ、災害見舞いとその返事を1つずつ、合わせて3つの例文を紹介します。
故郷の友人への残暑見舞い
残暑見舞いを出せるのは、立秋頃から8月末までです。コロナ禍で帰省を取りやめた時などに送ると良いでしょう。
気の置けない友人には、尊敬語や謙譲語を使うとよそよそしい感じになることもあります。丁寧語にするとフランクな印象です。
例文
残暑お見舞い申し上げます(句点「。」は書かない。大きな字で)
お元気ですか?
そちらでは、○○祭りの頃ですね。コロナ禍で、今年は巡行中止となり、神殿での祭事のみになったと、母から聞きました。
私も毎年盆休みには、○○さんはじめ、○○中時代のみんなと会えるのを楽しみにしていましたが、今回は帰省を取りやめました。
残念ですが、年末にはぜひとも会いたいですね。
それまで、お互い元気で過ごしましょう。
2021年 盛夏
(縦書きの場合の年号は漢数字で。日付は書かない)
災害見舞い(得意先へ)
近年、夏になると各地でゲリラ豪雨や台風による被害が増えています。
被害を受け、後片付けに追われている相手に電話をかけるのは気が引けることもあるでしょう。そんな時は、相手の邪魔にならない手紙を見舞金に添えるのも一案です。
なお、災害見舞いでは、時候の挨拶をあえて省き、すぐに本題に入ります。
例文
先日のゲリラ豪雨で御社の近くに大変な被害が出ているとのこと、驚いております。
○○さまから、御社社屋はご無事と伺って安堵しつつも、社員の皆様は落ち着かない日々をお過ごしではと拝察しております。
微力ではございますが、何か私どもにできることがございましたら、どうか何なりとお申し付けくださいますよう願っております。
本来なら必要なものを伺ってお送りすべきところではございますが、一刻も早くと存じ、気持ちばかりのお見舞いを同封させていただきました。お納めくださいませ。
まずは、取り急ぎお見舞いまで申し上げます。ご返信のお気遣いはご無用です。
災害見舞いでは、時候の挨拶をあえて省き、すぐに本題に入ります。
目的は、気落ちしている相手を慰め、力づけることです。被害の大小に関係なく、精神的な不安が大きいもの。直接被害を受けていない相手であっても、その状況を思いやり、心強く感じてもらえるような言葉を掛けましょう。
また、相手が返信をしなくてはと負担を感じずにすむように、返信不要の言葉を添えるようにします。
災害見舞いに対する礼状
災害見舞いの礼状として、受け取った側が落ち着いた頃に出す返信では、時候の挨拶を入れるようにします。
例文
拝啓 残暑厳しき折、皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、先月の水害ではご丁寧なお見舞いを頂戴し、誠にありがとうございました。社屋に直接の被害はありませんでしたが、自宅が被災した社員もいた中で、○○さまの温かいお心遣いに励まされ、感謝しております。
おかげさまで、今月に入ってからは地元も弊社も落ち着きを取り戻し、業務再開しております。なお一層お役に立てるように頑張りたいと存じます。変わらぬご指導ご愛顧をいただけましたら幸いです。
まずは、略儀ながら、書中にて心より御礼申し上げます。
敬 具
災害見舞いはそもそも復旧の助けにという気持ちからのものなので、送られた側からは入院見舞いの時のような内祝い(返礼)は行いません。
落ち着いた頃に、報告を兼ねた礼状を出すのが一般的です。その際には、頭語+時候の挨拶で書き出し、非常時から日常に戻ったことを表します。
感謝の気持ちを伝えるのが目的なので、前文はコンパクトに収めます。