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「ご厚意」と「ご好意」の違いは? 意味と正しい使い方を紹介

大部美知子

「ご厚意」の使い方と例文

「ご厚意」は大きく分けて、感謝の気持ちを伝える時と、謝罪や断りを入れる時の2つの場面で使用されます。

例文と合わせて、使い方を確認してみましょう。

「ご厚意に甘えて」

相手の行為に対して「遠慮をせず素直に受け入れる」という意味です。

「ご厚意に甘えて」と付けることで、謙虚な気持ちを伝えることができます。

例文

(上司から食事をごちそうになる時)
ご厚意に甘えて、ごちそうになります。

「ご厚意にあずかる」

「あずかる」は「受け取る」という意味。

先ほどの「甘える」と同じように、「人からの気遣いや親切を受け取る」という場面で使う表現です。

例文

(顧客からこちらに配慮がある提案を受けた時)
ご厚意にあずかりまして、深く感謝いたします。

「ご厚意を賜り」

「賜(たまわ)る」とは目上の人からもらう、いただくという意味の謙譲語です。手紙やメールのあいさつにもよく用いられます。

ほとんどは、日頃からお世話になっている取引先や顧客を対象とした表現です。

例文

(お得意様へメールを出す際のあいさつとして)
・平素より格別のご厚意を賜り、心よりお礼申し上げます。

「ご厚意を無駄にする」

「厚意を無駄にする」は、^相手の親切心や気遣いを無駄にしてしまった際に、謝罪の意味で
使われる表現^です。

例文

(顧客からの提案を活かせなかったお詫びを伝える時)
・○○様のご厚意を無駄にしてしまい、お詫びの言葉もございません。

「ご厚意を無下にする」

「無下にする」は、「台無しにする・捨てて顧みないでいる」ことを意味しています。

「親切にしてもらったにも関わらず、台無しにしてしまったことをお詫びします」といった意味合いで使うことができます。

例文

(顧客が双方にメリットがあると期待していたアイデアが社内会議で却下されたことを伝える時)
・この度はご厚意を無下にしてしまい、申し訳ございません。

「せっかくのご厚意ですが」

感謝の気持ちや申し訳ない気持ち伝える時に使用することもできます。

「せっかくのご厚意ですが」と最初に「せっかく」を使うことによって、相手に不快感を与えることなく、やんわりと相手の誘い断ることができます。

例文

(顧客や上司・先輩からの誘いを断る時)
せっかくのご厚意ですが、今回は辞退させていただきます。

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