もう大丈夫。「タスクの抜け漏れ」が多い人におすすめの文房具4選
新しい文房具との出会いは、仕事を効率化させてくれることもあれば、仕事のモチベーションを上げてくれることもある。そんな、毎日をちょっとだけ底上げしてくれる文房具との出会いをお手伝いするのがこの企画。今回は「在宅ワークなど慣れない環境での仕事でタスクの抜け漏れが多くなってしまう」という方にぴったりな文房具を、文具ソムリエールの菅未里さんが紹介します。
カフェなどで働くノマドや決まった席を持たないフリーアドレス制、新型コロナウイルスの影響による在宅勤務など、昨今働き方が多様化しています。
仕事をする場所が変わるということは、決まった机が持ちにくいということでもあります。となると、仕事道具はできるだけコンパクトにまとめたいですよね。
また、仕事場が変わるからといってタスクが減るわけではありません。タスク管理は以前より難しくなっているかもしれません。
そこで今回は、慣れない環境での仕事でタスクの抜け漏れに悩む人におすすめの、スペースを取らずに効率的にタスク管理ができる文房具をご紹介しましょう。
スタンドメモ/ミドリ
その名の通り自立する「スタンドメモ」は、デスクに立てて置けるので省スペース。パッと見れば内容が分かるため、いちいち起動しなければならないPCやスマートフォンのタスク管理アプリよりも効率的です。
メモアプリに予定を書いても、見なければ意味がありません。その点、自然と目に入るこのスタンドメモなら、決して見落とすことがないでしょう。
中でもおすすめしたいのが、「縦型 バーチカル柄」です。朝5時から24時まで1日中の予定を書き込むことができるのですが、ユニークなのは、予定欄が左右に分けられていること。2人ぶんの予定や仕事とプライベ-トの予定を分けて書き込むことができるのです。
パートナーと暮らしている方は、相手の予定が気になることも多いはずです。そんな方は、2つある欄の片方に自分の予定を、もう一方にパートナーの予定を書き込んでおいてください。文字通り一目で、今、パートナーが何をしているのかが分かるはずです。
価格:352円
ノートブックデスク/isshioni
PCと紙のノートやメモを併用している方も多いと思いますが、困るのはスペースです。PCを開いている机に、新たにノートを開くのはなかなか大変です。
しかし、このノートブックデスクなら心配いりません。横長の形状をしているため、PCの前に置いてもほとんどスペースを取らないからです。
横幅も13インチもしくは15インチのPCにぴったり対応する2モデルが用意されていますから、収まりがいいですね。
スペースを取らないということは、開きっぱなしにしても気にならないということです。タスクを確認するためにいちいちノートを開いたり、あるいはメモアプリを起動したりしなければいけないと、ついつい確認がおっくうになってしまい、漏れが生じてしまいます。
しかし、つねに手元に開いて置けるこのノートなら、そんな心配もいらないのでタスクの漏れが生じることはないでしょう。
フォーマットは方眼、横罫、デイリー、リストの4種類がありますが、タスク管理が苦手な人には、チェックボックスが並んだ「リスト」がいいでしょう。「リスト」の強みは、なんといってもチェックボックスの数が多いこと。
チェックボックスが多いことは、タスク管理では非常に有利であることをご存知でしょうか。
例えば「企画書作り」というタスクがあったとしましょう。でも、よく考えると、企画書作りというタスクは、「資料集め」「執筆」「図版作り」……といった数々の小タスクで構成されていますよね。どんな仕事もそうです。
チェックボックスが多いと、大きなタスクだけではなく、それを分解した小さなタスクも細かく書くことができるのです。
すると進捗が細かく把握できますし、なによりも、ちょくちょくチェックできるので、達成感があって気持ちいいのです。抜け漏れがなくなるのはもちろんですが、仕事のモチベーションまで上げてくれるのですね。
このようにタスクを分解して可視化できると、「この仕事は小さいタスクが多いので時間がかかりそうだな」などとタスクの負荷も見える化できます。仕事の精度は上がり、漏れは減り、モチベーションも上がる。強力な味方になるでしょう。
価格:13インチPC対応サイズ330円、15インチPC対応サイズ385円
ポスト・イット® 強粘着ふせん ノート ポータブルシリーズ ポップアップタイプ/3M
職場で、PCがふせんだらけになっている人を見たことがありませんか? そう、タスク管理のふせんです。
タスクをふせんに書いてPCに貼っておく手法は、アナログですが効果的です。常に視界に入りますし、完了したら剥がすという分かりやすさも、抜け漏れを防ぐために役立つでしょう。
しかし、ひとつ重大なポイントがあります。ふせんには「強粘着」と普通の粘着の2種類があるのです。タスク管理に使うふせんは「強粘着」でなければ落ちてしまうリスクがあります。
しかし、あの3Mが出したこちらのタスク管理向きの強粘着ふせんなら、そんな心配はいりません。垂直の画面に貼ってもまず落ちないでしょう。
さらに、優れているのは粘着力の高さだけではありません。本体がPCに貼れるようになっているので、PCと一体化させて使えるのも便利です。いちいちふせんを取り出す手間がかかりません。
それだけではなく、片手でふせんを取り出せるポップアップタイプなのもありがたいですね。作業をしながらアイデアが浮かんだ時も、さっとメモを取ることができます。
価格:550円
wemo バンドタイプ/コスモテック
さて、最後に紹介する「wemo バンドタイプ」は、どうしても抜け漏れをなくせない方におすすめしたい、いわば最終兵器です。
なぜそれほどすすめるのか? それは、これが腕に巻く「ウェアラブルメモ」だからです。メモを身に着けていれば、もう忘れることはありません。
シリコンでできた本体には、油性ボールペンなら何度も書き消しができます(三菱鉛筆のジェットストリームボールペンは使えませんのでご注意を)。こちらにタスクを書き、「パシッ」と腕に当てると、自動的にくるんと巻き付きます。
腕にメモがあれば、もはや忘れることはないでしょう。医療関係の方など、デスクから離れて働く時間が多い方にもおすすめです。
価格:1,320円
アナログ管理はタスクの抜け漏れ防止につながる
今回紹介した4つのアイテムは、それぞれ特性は違いますが、抜け漏れの撲滅に役立つことは間違いありません。
在宅ワークなど限られたスペースでも使うことができるので、慣れない環境でもタスク管理がしやすくなります。
スマートフォンなどデジタルガジェットが全盛の今ですが、手書きでメモをとることは、忘れにくくする効能もあるでしょう。それだけではなく、すぐにメモを取ったり確認したりできるアナログな文房具は、実はデジタルよりも効率的でもあるのです。
アナログな文房具を効果的に使いこなし、スピードアップと精度アップを両立させてくださいね。
(菅未里)
※この記事は2021年07月12日に公開されたものです