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【File8】音信不通状態から無理やり復縁した話

#イタい恋ログ

やまとなでし子

今振り返れば「イタいな、自分!」と思うけれど、あの時は全力だった恋愛。そんな“イタい恋の思い出”は誰にでもあるものですよね。今では恋の達人である恋愛コラムニストに過去のイタい恋を振り返ってもらい、そこから得た教訓を紹介してもらう連載です。今回はやまとなでし子さんのイタい恋。

はじめまして。

やまとなでし子と申します。普段はブログやTwitterで、婚活や合コンで出会ったクソ男などを書き綴っております。ですが今回はイタい恋ログということなので、反省の意味も込め私の失敗をここに記したいと思います。

自分のことが大好きな彼氏。調子に乗る日々……

私には付き合って1年半の彼氏がおりました。その彼はまぁー私のことが大好きで、何から何まで私を最優先、些細なことから支払いまで至れり尽くせり姫状態。その寵愛の仕方はバチェラーの友永さんから恵さんへのあの感じに近いものがありました。

そんな中「早く結婚がしたい」とまで言われていたもんだから、「ふーんじゃあ早くプロポーズすればいいのに」くらいにまで調子に乗りまくり、奈良や鎌倉の大仏くらいなら軽く蹴散らせるほど、それ以上にあぐらをかきまくっていたちょっと嫌な女だったわけです。

なにをしても私の側から離れない! と調子に乗った女は、自覚が無くともその気持ちが態度に出ていたのでしょう。「最近冷たい」という彼の発言もふーんと流し、引き続きあぐらで鎮座していたある日、それは起きました。

そう、東日本大震災。

直後、彼から「大丈夫?」と連絡があり、その後お互い連絡を取り合いながら長時間かけ、なんとかそれぞれの家に帰宅。

その翌日の土日に彼と約束をしていたものの電車の運行も不安定だし、こんな大変なことが起きた直後には会いたくないと断るメールを送ったら(その当時はまだメールでした)「電車が止まったらうちに泊まればいいじゃないか」と食い下がられ、それでも私は断り実家で過ごしたのでした。

なんで? 急に連絡が途切れて待ち伏せ開始

するとどうしたことでしょう。あれだけマメでこちらからメールを送れば「どうした?」とチャットボットかの如くすぐに返信をくれていた彼からプツリと連絡が途絶えました。

何か事故にあった⁇ 停電でケータイが充電できていない⁇ いや、電話は出ないけどかかるし……様々な不測の事態を考えながら連絡をし続けて数日。いつまで経っても返信は来ず。謎すぎる……。

追われていたものがぷつりとなくなると一気に追いたくなるのが人の性。ここから性悪大仏はかきまくっていたあぐらを崩して腰を上げ、ボルトのごとく爆速で彼を追いかけ始めます。

手始めに彼の親友に連絡をしてみたところ、生存を確認。特に事故にあったわけでもなく元気に生きているらしい。

なんだと……? ますます深まるミステリー。コナンくんを召喚する魔法陣をググるもヒットせず、私のポンコツ頭脳では「結婚したいって言っていた」という呪縛のような思い出だけに引っ張られて何も答えは出ず。

連絡手段がないため、親友経由で彼に連絡を取りたい旨を伝えてもらうものの、そもそもメールや電話を無視されているのでもちろん音沙汰などありません。

そこから爆速で走る大仏のヤバい行動はさらに加速します。そう、彼の家の最寄り駅で仕事帰りに待ち伏せを始めたのです。

私を避けているのだとしたら顔を見て逃げられることを危惧し、家の前よりあえて人の多い駅で待つことでそれを回避できるだろうと判断。出会った時の自然なリアクションを何度も脳内予行練習しながら極寒の3月に数時間待ったもののむなしく失敗に終わりました。

近づくタイムリミット。執着は加速!

以前、彼の借り上げ寮が3月末に移転になる話を聞いていたので、この作戦にもタイムリミットが。

話を聞いた頃は彼もまだ移転先を知るところに無かったため、手がかりが無くどこになるのか皆目検討もつきません。

あまりにもヒントが無さすぎる。これはコナンくんでも通常放送ではなく映画版じゃないと無理なやつだ……と踏んだ私は考えることをやめて人脈を駆使し、その企業に勤める友人から完成寸前の新しい寮の場所を入手。それがなんと自分の趣味の習い事に通う道すがら、いつも見ていた建設中のマンションであることが発覚しました。

もはや執着としか言えずやばいアドレナリンが出まくっていた頃なので、「いつも目にしていたあの建物だったとは! 奇跡‼ 神がまた待ち伏せろと、我にお告げを告げている!!!!」と、さらに私を強く後押ししてきます。

そこからというもの、「マンション関係者以外にこんなにも完成を待望している者はいないだろう」というほど現場監督さながらに建設を見守り、建物を覆う幕が取られた頃には「わしの勝負も開幕か!!」と興奮したのでした。

ついに再会。音信不通の理由は?

そして引っ越し先の駅で待ち伏せを何度かしたある日。震災から2カ月後くらいでしょうか。

改札から目標物の姿が!!

「なんで……!?」と私がここにいる理由がわからず戸惑う彼を前に、脳内で100回は予行練習したリアクションを台本通りに演じる私。

(めちゃくちゃ驚いたフリをしながら)私は習い事の帰りで……(免罪符のように趣味のお道具を見せつけながら偶然を装い)え? なんでここに?

よし‼ 自然だ‼ これならアカデミー主演女優賞も狙える‼ 私の脳内監督が「カット! OK!」のサインを出している中、心臓はドラムロールのように鼓動を打っていました。

そこからは彼の家で経緯を聞くことに。音信不通になった理由としては、「最近私の態度が冷たいと感じていた中で震災が起こり、土日に自分より家族といることを優先されたことがきっかけで自分の中で全てが崩れ落ちた気がして何もする気になれなかった」とのこと。

いや、だとしても連絡くらいしろよ。こちとら訳がわからず、極寒の下無我夢中で駆け回っちまっただろ! 心配した時間と奪われた体温返せや! と今ならつっこめるのですが、あの時は執着の塊でしかなかったので、鬱陶しいと感じ始めて冷たくしていたことなど全て吹っ飛びとにかく自分の手元に戻すことしか考えられず、話し合いの末復縁することに。

形だけは戻ったものの、やっぱり音信不通になった不信感は心の奥底に残り、次に会った時に彼が昼に食べたネギだくラーメンのニオイが香った瞬間、執着で保っていた私の恋心も一気に崩落し呆気なく終わりました。

イタい恋から得た教訓「執着を原動力にすると本質を見失う」

どんなに好かれていても人との関係にあぐらをかいてはいけないし、目先の執着で恋を追ってはいけません。一旦落ち着いて、それが本当に自分にとって必要なご縁かを考え、時間の無駄にならないようにしましょう。あと、必死の待ち伏せはキモい。という私の失敗談でした。

あと、人に会う前ネギ食うな。

(文・やまとなでし子、イラスト・菜々子)

※この記事は2021年07月11日に公開されたものです

やまとなでし子

 

大和撫子とは対極にいるアラサーJK(女子会社員)。合コン、婚活、過去出会った世にも不思議な男性たちや日常についての備忘録をTwitterとブログで綴っている。

Twitter:@yamatonadeshi5
ブログ:男性見聞録

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