「スタンス」の意味とは? 使い方と言い換え表現
使うシーンで変わる「スタンス」の意味とは?
先述した通り、「スタンス」はビジネスからスポーツまで、さまざまなシーンで使われている単語です。そして、使われる分野によって意味も変わります。
ここで、シーンごとの「スタンス」の意味をチェックしておきましょう。
(1)ビジネスで使う時
ビジネスで「スタンス」が使われる場合、2種類の意味があります。それぞれどのような時に使われるのか1つずつ見ていきましょう。
態度や姿勢
ビジネスにおける「スタンス」は、元々の単語の意味である「態度」「姿勢」を指して使われる場合がほとんど。
例えば「仕事のスタンス」とは、仕事に対する態度のことを指します。どのようなことを意識しながら仕事に取り組むのか、その姿勢を表現する言葉です。
「仕事のスタンス」という言い回しは、今まで共に仕事をしたことのない人を指し、どのように仕事をする人なのか知りたい時などに使われる場合があります。
その人の仕事のスタンスを知ることができると、一緒に作業したりプロジェクトを進めたりするのがスムーズになる、などのメリットがあります。そのため、新しくチームに加わる人や、取引先の人を指して、「彼/彼女はどのような仕事のスタンスをとる人ですか?」と聞かれることもあるでしょう。
立場
ビジネスにおける「スタンス」は、「立場」として使われることもあります。「上司としてのスタンスで」というように、役職としての立場を意味する場合もあれば、役職などは関係なくどの立ち位置にあるかを示す場合もあります。
特に、何か発言を求められた時や、行動の意図を示す時などによく聞くフレーズです。「上司としてのスタンスで発言してください」「中立的なスタンスで意見を述べてください」というような言い回しができます。
さまざまな役職、役割のある人々が集う組織では、立場を示す必要がある場面によく遭遇します。例えば、会議やプレゼンなどのような意見を述べる場では、どの立場からの意見なのかを明確にすることで、言葉に説得力が出ます。
このように、ビジネスでは立場の代わりに「スタンス」という言葉が使われる機会が多々あるため、正しく意味を理解しておきましょう。
(2)日常会話で使う時
日常会話で「スタンス」を使う時は、ビジネスシーンと同様「態度」「姿勢」を意味します。
ビジネスでは、仕事を対象とする「態度」や「姿勢」を指しますが、日常会話での対象は特に限定されません。趣味に取り組む姿勢、ダイエットに取り組む姿勢などさまざまです。
ただし、カタカナ語は「なんだか鼻につく」と感じる人もいるので、プライベートで使う時は話す相手と場の雰囲気を配慮しましょう。
(3)スポーツで使われる時
スポーツでは「スタンス」を、「立ち方」や「構え」という意味で使います。主にテニスやゴルフ、野球などの競技において頻繁に登場する用語の1つです。
足の幅を指して使われる言葉で、「スタンスを広く取る」「スタンスの幅が狭い」といった言い回しができます。