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「やぶさかではない」の意味とは? 使い方と例文言い換え表現

上色ゆるり

「やぶさかではない」の正しい使い方

「やぶさかではない」という言葉の意味を理解していても、使い方が分からなければ実用的ではないですよね。場に合わない使い方をしてしまったり、言い回しを間違ってしまったりする可能性もあるでしょう。

そこでここからは、「やぶさかではない」という言葉がどのようなシーンで使われ、どんな言い回しができるのか、使い方について解説していきます。

(1)積極的な姿勢や前向きな気持ちを表す

「やぶさかではない」は、先述した通り「物惜みしない」「躊躇しない」という意味ですが、会話では「喜んで○○する」「進んで○○する」「快く承諾する」といった意味で使われます。

「○○ではない」のような否定形の言葉は、表現が直接的ではないため、意味を間違って捉えてしまいがち。前述の通り「やぶさかではない」を「仕方なくやる」という意味で使っている場面も度々見かけます。

しかし本来はマイナスのイメージではなく、積極的に取り組む姿勢や快く引き受ける気持ちなど、プラスのイメージで使う言葉です。捉え方によって、会話や文章の意味合いがガラリと変わるので注意しましょう。

(2)かしこまったシーンで使う

「やぶさかではない」は、基本的にかしこまったシーンで多く使われる言葉。特にビジネスやニュース、新聞や記者会見などで頻繁に登場します。

日常生活でも使うことができますが、友人、知人とのフランクな会話では、少しかしこまった印象を与えることも。

「やぶさかではない」がどのような意味なのか知らない人も多くいます。話の意図が伝わりにくくなる可能性もあるので、使う時は相手と場の雰囲気を考慮しましょう。

「○○するに」「○○することに」と使う

「やぶさかではない」を「喜んで○○する」という意味で使う時は、「○○するに」「○○することに」と、動詞の後に「に」をつけて使うのが基本。

例えば、「協力するにやぶさかではない」「評価することにやぶさかではない」と使うことができます。

また、「やぶさかではない」を「快く承諾する」という意味で使う場合は、条件をつけて「○○ならば、やぶさかではない」という言い方ができます。通常であれば了承できないことに対し、条件つきであれば了承する、という意味で使われる表現方法です。

例えば、「部長の要望であればやぶさかではない」「御社の提案であればやぶさかではない」といった使い方ができます。

ちなみに「やぶさかではない」の語尾を敬語にする場合は、「やぶさかではありません」「やぶさかではございません」と言い換えると良いでしょう。

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