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「サマリー」とは? 意味やビジネスシーンにおける使い方を解説

上色ゆるり

「サマリー」とはどういう意味か、正しく理解できていますか? 英語を語源とするカタカナ語のため、あいまいな使い方をしている人は多いでしょう。今回はビジネス系ライターのSaiさんに、意味やビジネスシーンにおける使い方などを解説してもらいます。

会議中や資料作成などをしている時によく聞く「サマリー」という言葉。ビジネスシーンだけでなくさまざまな分野で使われる単語ですが、正確に理解できていますか?

今回は「サマリー」の語源や場面別の意味、ビジネスシーンにおける使い方などを例文付きで解説。

また、意味を混同しやすい言葉との違いや「サマリー」の適切な書き方など、職場などで役立つ情報も併せて紹介します。

「サマリー」とはどんな言葉?

まずは、「サマリー」の語源や意味を確認しましょう。

英語「summary」を語源とするカタカナ語

「サマリー」は、「要約」や「要旨」などという意味の英単語「summary」を語源とするカタカナ語です。

「summary」は名詞としても形容詞としても使える単語で、名詞として使う場合は、 「a summary of the points(要点をまとめたもの)」のように後ろに「of」を付けて使われることが多いです。

意味は「要約」や「概要」

カタカナ語の「サマリー」も英語「summary」と同じ意味を持っているため、基本的に「要約」や「概要」の意味で使用されます。

「対象となる事柄全体の要点を簡潔にまとめたもの」というニュアンスを含んでおり、ビジネスシーンなどで頻繁に使われている言葉です。

場面や分野によって多少意味合いが異なる

原則的には「要旨」や「概要」といった意味合いで使われる「サマリー」ですが、使用される場面や分野によって多少ニュアンスが異なってきます。

誤用を避けるためにも、それぞれのシーンにおける意味の違いをきちんと確認しておきましょう。

ビジネスシーンでは「文書の要約」「総計」

「サマリー」をビジネスシーンで使う場合は、「文書の要約」や「総計」の意味で使用されます。

会議内容をまとめたり、資料や論文の重要な部分を抜粋したりする時によく使われる言葉で、業種や職種に関わらず使用する機会が多いでしょう。

また、「データの合計や総計」という意味も持っているため、商品の売り上げをまとめた資料やエクセルで集計したデータなども「サマリー」を使って表すことができます。

金融・証券業界では「市場の動向」「経済ニュースの要約」

金融・証券業界などで「サマリー」が使われる場合は、「市場の動向」や「経済ニュースの要約」を意味しています。

特に為替や株式市場の概況報告などは「マーケットサマリー」と呼ばれ、金融機関や報道機関などが個別に指標となるものを出している点が特徴です。

医療分野では「患者の医療情報の要約」

医療や介護の分野などにおける「サマリー」は、「患者の医療情報の要約」を意味しています。

具体的には、患者の病状や処置・経過などと併せて検査結果や看護記録なども記載したものであり、病院の転院時や退院後に外来診療を受ける際などに役立てられています。

IT分野では「サイトの要約文」「集計」

さまざまな分野で使用されている「サマリー」という言葉。

実はIT用語としての側面も持っており、IT分野では「サイトの要約文」や「集計」を指す言葉として使われています。

インターネットの検索エンジンを使って何かを検索すると、各Webページへのリンクの下などに文章が表示されているでしょう。

このような、Webページから抽出した文章の断片や内容を要約したものが「サマリー」と呼ばれており、サイト内への誘導において重要な役割を担っています。

また、プログラミング言語としては「集計」の意味も持っており、Webサイトの接続履歴などを分析したものや集計する操作自体のことも「サマリー」と呼ばれています。

次ページ:【例文付き】ビジネスシーンにおける「サマリー」の使い方

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