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自宅で自分でできる「正しいヘアケアの方法」

【特集】おこもり美容

田村マナ

おうちで過ごす時間が増え、新型コロナウイルス感染症拡大前とは異なる美容に関するお悩みを抱える女性も多い。そこで、今回はおこもり期間に生まれた「髪のお悩み」について、美髪アドバイザーの田村マナさんに対処法を教えてもらいます。

おうちで過ごす時間が増えた今、新型コロナウイルス感染症拡大前とは異なる“美容に関するお悩み”を抱えている人も多いのではないでしょうか?

そんなお悩みを解決すべく、美容の専門家にお悩みの対処法を聞いてみました。

今回は、美髪アドバイザーの田村マナさんが、おうちでできる「正しいヘアケア方法」について解説します。

◇正しいヘアケアの方法を知りたい

外出自粛期間が続き、おのずと美容室に行く機会が減りました。すると、プロの手で施される丁寧なケアが受けられず、髪はバサバサに……。

髪が痛むようなことは極力しないようにしているし、サロンと同じトリートメントを定期的にしているから、もしかすると“方法自体”を間違えているのではいかと思っています。

キレイな髪を手に入れるために、おうちでできる正しいヘアケアの方法を教えていただけませんか?

入浴前の準備と入浴中のヘアケア方法

ヘアケアは自分流になりがちですが、実は正しい方法が存在します。

まずは、入浴前の準備と入浴中のヘアケア方法から解説します。

入浴前には丁寧なブラッシングを!

入浴前におすすめしたいのはブラッシング。髪についた汚れを軽く落とすという意味でもあるのですが、一番は地肌に詰まった皮脂や汚れを浮かすためです。

頭は約10万本の毛で覆われていて、皮脂の出る量はTゾーンの3倍以上といわれています。ですので、自分の指10本で洗うだけではどうしても洗い残しが出てしまうのです。

目の細かいブラシを使用して、事前に地肌の汚れを浮かせておくことで、汚れ残りは軽減されるでしょう。

シャンプーは地肌に、コンディショナーとトリートメントは髪全体に

シャンプーの量は、500円玉くらいが目安です。そのシャンプーを同量のお湯で少し薄め、地肌に馴染ませる感覚で首元から上に向かってくるくると優しく洗っていきましょう。頭頂部は前方から後方に向けて洗いましょう。

その時、決して爪を立てずに、指の腹で洗うことを意識してください。

「優しく洗う」のイメージとしては、メイクを落とす時を想像すると分かりやすいですね。くるくるとクレンジング剤を顔全体に馴染ませる感覚と同じように、シャンプーも優しく地肌に馴染ませていきましょう。

全体を洗い終えたら、髪の量や長さにもよりますが1~2分程度しっかり洗い流します。

次にコンディショナーですが、使用する量は髪の量や長さによって大きく異なります。目安としては、「髪全体にしっかりついたな」と感じるくらいがちょうどいいです。

コンディショナーは地肌につけても意味がないので、毛先から髪全体にもみ込むイメージでつけていきましょう。しっかりもみ込めたら、シャンプーと同様に1~2分ほど丁寧に洗い流してください。

またトリートメントは、量やつけ方はコンディショナーと同じですが、全体にもみ込んだ後5分程度おくことをおすすめします。よりスペシャルなケアをしたいということであれば、トリートメントをつけた髪にホットタオルを巻いて5分おいておくといいですね。

入浴後のヘアケア方法

次に、入浴後のヘアケアについても、詳しくお伝えします。

髪を拭く時も「優しく」を心掛けて

入浴を終えたら、髪をタオルで押さえるイメージで優しく拭いていきましょう。

拭き終えたら新しいタオルを用意し髪に巻きつけておき、体をふいたり、スキンケアをしたりするのがおすすめ。その間に髪の水分がタオルに移るので、ヘアドライがラクになります。

そして、用事が済んだらなるべく早く髪を乾かすのもポイントです。生乾きの状態で放置すると、髪にクセがついてしまいストレートにしづらくなってしまいますし、艶も失われてしまうので、面倒ではありますが早めのヘアドライを心掛けてくださいね。

ドライヤーの掛け方次第で艶やかな髪に

髪を乾かす前に、ヘアミルクやヘアオイルなどのアウトバストリートメントをつける方が多いですが、入浴時にコンディショナーとトリートメントを施していれば、アウトバストリートメントは必須ではありません。ただ、毛先のダメージや髪のパサつきが気になる場合は、併用してOKです。

アウトバストリートメントをつける際の注意点としては、たっぷりつけすぎないこと。髪全体がべたついたり、ボリュームがでなくなったりするので、使用する際は手のひら全体にすり合わせて毛先にもみ込んでから、残ったものを髪の表面につけていくといいですね。

そして、ドライヤーを使って地肌から髪を乾かしていきましょう。地肌に風が当たるように、髪を少しかき分けながらドライヤーをしていきます。地肌が乾いたら、頭頂部から下の方向に温風を当て、髪全体を乾かします。

5割程度乾くまでは手を使ってざっくり乾かし、その後ブラシを通しながら髪全体の形を整えていきましょう。

8割程度乾いたら冷風に切り替えると、熱によって受ける髪のダメージが緩和され、艶やかな髪に仕上がります。

ヘアアイロンやコテを使う上での注意点

髪が痛むタイミングとして、ヘアアイロンやコテを使う時も挙げられますね。

最後に、ヘアアイロンやコテを使う際の注意点をお伝えします。

150度で3秒程度に留める

ヘアアイロンやコテを使うと、その熱で髪は痛んでしまうので、使い方には注意が必要です。

必ずヘアオイルなどのヒートプロテクト効果のあるものを髪につけ、温度は150度程度に設定し、1カ所3秒程度当てるのがベスト。

設定温度が高すぎたり、長時間当てすぎたりすると、痛みの原因になるのでご注意を。

正しいヘアケアには特別なアイテムや手間は必要ない

正しいヘアケアの方法を紹介しましたが、特別なアイテムや手間は必要ないことが分かりましたね。

一つ一つの工程の意味を知った上でヘアケアを行うだけで、“おうち”で“自分”で今より美しい髪を目指せます。楽しみながら試してみてくださいね!

<POINT>

・入浴前はブラッシングで汚れを浮かせ、地肌に優しく馴染ませるようにシャンプーをする
・コンディショナーとトリートメントは、地肌ではなく髪全体にしっかりもみ込む
・ドライヤーの温風は、頭頂部から下に向かって当てる
・ヘアアイロンやコテは、「150度」に設定し「1カ所3秒程度」のみ当てる

※画像はイメージです

(監修:田村マナ、文・編集:マイナビウーマン編集部)

INFORMATION

『大人の「品」は艶髪でつくられる』田村マナ著/ワニブックス

1万5000人以上の髪の悩みを解決してきた美髪アドバイザー田村マナさんが、大人のヘアケア方法について解説する本書。「今ある髪」を美しく見せる方法と、「これから生える髪」へのアプローチ方法を詳しく伝授してくれます。

※この記事は2021年06月19日に公開されたものです

田村マナ

1974年生まれ。国際線CA時代に、突然抜け毛や髪のうねりに悩まされ「本当に良い商品を作りたい!」という思いから国際線CAの仲間100人にモニター協力をお願いしCA101ヘアケアシリーズを開発。CA101は40万本を超える大ヒット商品に!

現在は自社商品の開発、販売にとどまらず、多数企業の化粧品をプロデュース、多くのヒット商品を生み出す。

社団法人 日本毛髪科学協会認定 毛髪診断士
日本スカルプケ協会認定 スカルプケアリスト
フロムハンドメイクアップアカデミー認定 ビューティーセラピスト
日本臨床毛髪学会 会員

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