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自己開示ができない! 苦手な人の特徴と自己開示の方法

服部希美(心理カウンセラー)

自己開示が苦手、できない原因

自己開示が苦手な方には、何らかの心理的な理由があるものです。

次に、カウンセリングの現場でもお聞きすることの多い、自己開示に苦手意識を持ってしまう原因を解説します。

(1)自己開示が恥ずかしいから

自己開示に恥ずかしさを感じて、一歩踏み出せない人は多いです。この恥ずかしさの心理の根っこには「自己嫌悪」が隠れています。

「こんな自分を知られたらばかにされるのではないか」「こんな自分を見せたらがっかりされるのではないか」という怖れには、自己嫌悪が投影されているのですね。

この場合、自分の良い部分を探して紙にまとめてみたり、信頼できる人に自分の良いところについて聞いてみたりすると、恥ずかしさが減っていくことが多いですよ。

(2)過去にトラウマがあるから

子どもの頃いじめにあっていた、たくさんの人の前で恥をかいたといった経験がある人は、自己開示が苦手な傾向にあります。

過去のトラウマが原因で自己開示ができない場合には、まずは近しい友人や家族・恋人など、自分が安全だと感じる場所で自己開示の練習をしていくと良いかもしれません。

(3)自己開示すべきというプレッシャーが強いから

全ての人に自己開示をしなくてはいけない、全員に好かれなければいけない……など、自分にプレッシャーを掛けた結果、空回ってしまうことも多いようです。

そもそも、周りにいる全ての人に自己開示をする必要はありません。自分が親しくなりたいと思っている人だけに自己開示できれば良いのです。

自己開示したい人を選べば良い、できる範囲で構わない、自分に合わない人もいる、と考えると良いですよ。

次ページ:コミュニケーションを円滑にする自己開示の方法

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