【難読】“ぎょうふく”ってなに? 「業腹」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「業腹」の読み方です。
“ぎょうふく”? “ごうふく”? なにそれ? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「業腹」の読み方は?
「業腹」は、そのまま読むと“ぎょうふく”か“ごうふく”かな、と思った人が多いかもしれません。
しかし、「業腹」は“ぎょうふく”とも“ごうふく”とも読まないんです。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“ごうはら”と読みます。
「業腹」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「業腹」の意味は以下のように解説されています。
ごう‐はら〔ゴフ‐〕【業腹】
[名・形動]非常に腹が立つこと。しゃくにさわること。また、そのさま。「あんなやつに負けるとは業腹だ」「業腹な仕打ちを受ける」
地獄に落ちた罪人を苦しめる炎のことを業火(ごうか)と表現しますが、「業腹」は、その業火が腹の中で燃え立つという意味になります。言葉にできないほどの怒りを「はらわたが煮えくり返る」とも表現しますが、業火がお腹の中で燃えていたら、はらわたも煮えますよね。
漢字からも、とても怒っているということが伝わってきます。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「業腹」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。話し言葉で使うことはほとんどありませんが、小説などでは登場する言葉なので、読み方は覚えておきたいですよね。
怒っているという一つの感情を表す言葉にも、いろいろあるのが漢字の、日本語のおもしろいところです!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年06月10日に公開されたものです