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スピーチのコツとは? 話し方・構成・緊張しない方法を解説

櫻井弘

聴衆を惹きつけるスピーチのコツ

リンカーンは「ハチの群れと格闘しているかのように興奮した話し手の話を聞きたい」と言っています。聴衆を相手にしたスピーチでは、そのぐらいさまざまなエネルギーと技術を駆使しなければ届かないのです。

そこで次に、聴衆を惹きつけるスピーチのコツを示していきます。

(1)全体を見渡すようにアイコンタクトする

例えばスタンドマイクがあれば、マイクから20センチくらい空けたところが標準の立ち位置でしょう。

ところがそれよりわざとさらに30センチくらい遠くに立ち、全体を見渡すように、アイコンタクトをするのです。こうすると、光の速度で聴衆の心を惹きつけることができます。

この時に、「誰から目を合わせようか?」とあらかじめ目星をつけておくのがコツです。

(2)鼻呼吸で「間」を取る

全体とアイコンタクトをしながら、体中に十分空気を取り入れておきます。間を取ることで、観衆が聞く体制になるのを待ちます。

ちなみに、鼻呼吸はスピーチしている時はいつも意識的に実践しましょう。口を閉じるので、「え~」「あの~」「まぁ」などの無駄な言葉も減ります。

(3)爽やかなあいさつで聞き手を巻き込む

鼻呼吸によって体に十分空気を取り入れたところで、「みなさんこんにちは!」と高めの爽やかな声であいさつします。一瞬にしてスピーカーに注目させられるのです。

コミュニケーションは相互のやり取りです。まずは明るく、相手に届くあいさつをして、相手から明るい返事をもらうように心掛けましょう。

爽やかなあいさつに対しては、スピーチを聞く側もあいさつを返してくれることが多いもの。最初に聞き手を巻き込んで、スピーチに参加してもらう(聞く体制をつくってもらう)ことが大切です。

(4)ゆっくり、はっきり「フルネーム」を名乗る

話し始める最初の部分は、最もスピーカーが緊張する時です。この時に、間違いようのない情報である「フルネーム」をゆっくり、はっきり名乗ることで、時間ができて気持ちが落ち着くのです。

その後落ち着いたところで本論へと展開して行くのです。

(5)メリハリのある話し方を意識する

「。」の多い短い文章に区切って話すことによって、メリハリのある簡潔な話し振りが実現します。

緊張すると、「○○なので~、○○ですが~」など一文を切ることを忘れてしまいがち。これではメリハリがなく、聞いている方が飽きてしまいます。言葉は簡潔に、短く切ることを意識しましょう。

(6)結びには会話を盛り込む

会話を盛り込むことで話に膨らみが出ます。スピーチの結びには、「○○だと思いませんか?」など、観衆に向かって会話を盛り込むことを意識してみてください。

結び方を工夫することで、あなたのスピーチは輝きを増して、より印象深いものとなることでしょう。

次ページ:スピーチで緊張しないためのポイント

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