「感銘を受ける」の意味とは? 類語や言い換え・英語表現も解説
「感銘を受ける」の言い換え・対義語・英語表現
「感銘を受ける」の言い換えの表現や対義語などについても見ていきましょう。
言い換え
多く使われる言い換え表現は「心を打たれる」や「胸を打たれる」「胸に響く」などです。
「心を打たれる」は「ある物事から強い感動を受けること」、「胸を打たれる」は「強く感動させられること」、「胸に響く」は「人の言動に心揺り動かされること」という意味を持ちます。
「感銘」の類義語には「感慨」「感心」「感嘆」が挙げられます。「感慨」は「物事に感じてしみじみとした気持ちになること」、「感心」は「心に深く感ずること」、「感嘆」は「感心してほめたたえること」という意味を持ちます。
「感動」と「脱帽」と「感銘」の違い
改めて「感銘」の意味を確認してみましょう。
「感銘」は、「忘れられないほど深く感動し心に印象付けられること」という意味です。対して「感動」は、「素晴らしいものに接し、強い印象を受けて心動かされること」という意味を持ちます。
どちらも同じような意味であると感じますが、「感動」よりも「感銘」の方が強い想いを表しています。また、目上の人の直接的な言動に対して使用する際に「感動いたしました」というと軽く感じる人もいるので気を付けましょう。
次に「脱帽」という言葉を見ていきましょう。意味は、「相手が自分よりも上だと認めて、降参の気持ちを表すこと」や「帽子を脱ぐことによって、その人に対しての敬意を表すこと」です。
「脱帽した」という表現を耳にすると「感銘を受ける」と同様に強く感動し、驚くほど心を動かされたと捉えがちですが、正しくはありません。意味から分かるように、同等か目下の人に対して使用する言葉であり、決して目上の人に対しては使用してはいけません。
対義語
「感銘を受ける」の対義語として、「無感動」や「無感心」「失望」「幻滅」が挙げられます。
「無感動」は、「心が動かされない」という意味を持ちます。ドラマや映画などを視聴しても何も感じなかった場合などに使用できます。「無感心」は、「全く感心がないこと」という意味です。「失望」は、「期待外れでがっかりすること」という意味を持ちます。
どれも相手の言動に対して使用することができます。また、「幻滅」は、「憧れが現実とは異なりがっかりすること」という意味です。偉人や尊敬していた人に対して使用できます。
英語に言い換える
「~に感銘を受ける」は、英語では「be impressed with ~」、「be impressed by ~」、「be moved by ~」、「be touched by ~」などと訳します。例文は以下です。
例文として、
・They left a deep impression on me.の(私は彼らに感銘を受けた)や
・I was deeply impressed with those words.の(その言葉に感銘を受けた)
が挙げられます。
英語になったからといって意味や使い方が異なることはありません。日本語と同様に「深く感動を受けて印象に残った物事」に対して使用するようにしましょう。
深く刻まれるような感動を受けたことを伝えよう
「感銘を受ける」を正しく使用することで自分の感動がしっかりと相手に伝わるはずです。
また、具体的な体験を交えながら話すことでより鮮明に感動が伝わるでしょう。特にビジネスで使用する際は目上の人に失礼のないよう、気を付けてください。
あなたを知ってもらうためにも「感銘を受ける」を他の言葉と使い分けながら上手に活用していきましょうね。
(moeka)
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※この記事は2021年05月07日に公開されたものです