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「貴職」とは? 意味と正しい使い方【例文付】

「貴職」の言い換え・類語表現

「貴職」のような二人称は他にもあります。

それぞれの意味が分かっていないと、いざという時に正しく使用できなくなってしまいます。似た言葉が多いため難しく感じますが、いくつか覚えていきましょう。

貴台

「貴台(きだい)」は「あなた」の尊敬語にあたります。

二人称の人代名詞とも言われ、尊敬する人に対して使用されます。あくまでも人に対してのみで、職場全体に対しては使用しないのでご注意ください。

また、「貴台」は口頭ではなく、メールや手紙などで使用されます。

以下、例文をご紹介します。

・貴台におかれましては益々ご活躍のことと存じます。

・貴台のお心遣いには、深く感謝申し上げます。

・貴台のご健闘を心よりお祈り申し上げます。

貴殿

「貴殿」は「きでん」と呼びます。「きどの」とは呼びませんのでご注意ください。

男性が敬っている男性に対して使用するのが「貴殿」です。こちらも口頭では使用しません。

以下、例文をご紹介します。

・貴殿を営業課長に命じます。

・貴殿は長年にわたり当社の発展に尽力されました。

・貴殿におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

「貴殿」は基本的に女性に対しては使用しません。女性に対して使う場合は、「貴殿」ではなく「貴女(きじょ)」と呼びます。

こちらも例文をご紹介します。

・お忙しい中申し訳ございませんが、貴女にお願い申し上げます。

・貴女にご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。

貴社

「貴社(きしゃ)」は人に対してではなく、「あなたの会社」という意味です。口頭で使用されることはなく、文書内でのみ使用します。

以下、例文をご紹介します。

・貴社のきめ細かいサービスを提供している点に感銘を受けました。

・現職で培った経験を生かし、即戦力として貴社に貢献いたします。

面接など口頭で伝える場合は、「貴社」ではなく「御社」を使用します。

以下、「御社」の例文です。

・御社の経営理念に共感したため、業務に携わりたく志望しました。

・前職の経験を生かしながら、早く御社に貢献できるように努めます。

貴様

「貴様(きさま)」は、元々は尊敬の意味が含まれていました。しかし、段々と尊敬の意味が薄まり、現在は相手をののしったり、見下したりする時に使う表現になっています。

そのため、尊敬する気持ちがある相手には「貴様」という言葉を使わないようにしましょう。

以下、例文を紹介します。

・貴様のような人間が私と対等に話せるわけがないだろう。

・貴様みたいな人間になりたいと思わない。

貴君

「貴君(きくん)」は相手に軽めの敬意を持って使う二人称。男性が、対等または目下の男性に対して少しの敬意を添えて用いる呼び方です。

以下、例文を紹介します。

・貴君のご活躍を祈っています。

・末筆ながら貴君のご多幸をお祈りしております。

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