【難読】“にょさい”じゃない! 「如才」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「如才」の読み方です。
“にょさい”と読むのかな? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「如才」の読み方は?
「如」は如実と読むので、“にょ”という読み方を知っている人は多いですよね。
しかし、「如才」は“にょさい”とは読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これは、実は“じょさい”と読みます。
「如才」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「如才」の意味は以下のように解説されています。
じょ‐さい【如才/如▽在】
[名・形動]《2が原義》
1 気を使わないために生じた手落ちがあること。また、そのさま。手抜かり。多く、下に否定の語を伴って用いる。
「お前に―は有るまいけれど」〈一葉・十三夜〉
「これは御―でございます」〈滑・膝栗毛・二〉2 《「論語」八佾 (はちいつ) の「祭ること在 (いま) すが如くし、神を祭ること神在 (いま) すが如くす」から》(如在)眼前に神・主君などがいるかのように、謹みかしこまること。にょざい。
「日を逐うて―の霊殿を仰ぐ」〈謡・松尾〉[補説]「さい」は「在」の漢音。誤って「如才」とも書いた。
つまり、手落ちや手抜かりという意味合いですね。
多くの場合は、「如才ない」のように語尾に否定形をつけ、褒め言葉として使います。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「如才」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。如才ないと言われたら、愛想がよくて気が利く人であると、かなり褒められているということです。
あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、如才ないと言われる人でありたいですね。
(ななしまもえ)
※この記事は2021年04月26日に公開されたものです