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エビデンスとは。どんな意味&使い方を業界別に簡単に解説

小坂井さと子

「エビデンス」が普及したきっかけ


エビデンスという言葉が広く日本で使われるようになったのは、1990年代の医療現場が始まりです。

当時、医療現場で「EBM」=evidence-based medicine (根拠に基づく医療) という考え方が注目されるようになりました。

病院で「この治療法は、〇〇の標準治療として、科学根拠に基づいて大勢の人に行われています」という説明を受けたり、薬局で「この薬は〇〇の症状の人によく処方されていて、効果を上げています」という説明を受けたことのある人もいるのではないでしょうか。

このように「ある治療法がなぜ採用されたか、ある薬が処方されるのはなぜなのかを明らかにする医療」がEBMです。「根拠に基づく医療」という言葉が長いので、英語の略語であるEBMがそのまま使われるようになりました。

EBMの普及と同時に「エビデンス」も単独で用いられるようになり、「エビデンスは?」「エビデンスがある」という使い方をするようになったのです。

次ページ:「エビデンス」の意味と使い方

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