「リテラシー」の意味や正しい使い方を分かりやすく解説
「リテラシー」の使い方
現在では「リテラシー」は単独で使われるより「〇〇リテラシー」という複合語で使われる方が多くなっています。
その中でもよく使われる「ITリテラシー」「情報リテラシー」「メディアリテラシー」「金融リテラシー」の4つのリテラシーに焦点を絞って見ていきましょう。
ITリテラシーの意味と使い方
ITリテラシーは、ICTリテラシー、コンピューターリテラシー、インターネット(ネット)リテラシーなど、たくさんの派生語を持つ言葉です。
ITリテラシー
ITリテラシーとは、Information Technology(情報技術)に関する能力、つまりコンピューターとネットワークを利用した技術を使いこなせる能力の事を指します。
例文
・中小企業は社員の一人ひとりがITリテラシーを高める必要がある。
ICTリテラシー
ICTリテラシーという言葉もあります。ICTはInformation and Communication Technology(情報通信技術)という意味で、実際にはITとほぼ同じ意味で使われています。ICTリテラシーもコンピューターとネットワークを利用した技術を使いこなせる能力という意味で使われます。
例文
・プログラミング教育の狙いは、子どもたちにICTリテラシーを身に付けさせることにある。
コンピューターリテラシー
コンピューターリテラシーという場合は、ITリテラシーの中で、コンピューターに焦点を当てて、コンピューターを使いこなす能力という意味で使われます。コンピューターを使って問題を解決する能力がコンピューターリテラシーです。
例文
・70代という年齢にしては、驚くほど高いコンピューターリテラシーを備えている。
インターネット(ネット)リテラシー
インターネットを使いこなす能力という意味で、インターネットリテラシーという言葉もあります。
この場合の「使いこなす」とは、インターネットに接続する技術やネットワークを構築する技術のことではありません。インターネット上の情報を正しく理解した上で、情報を適切に利用、情報発信する能力を指します。
特に危機管理に関する知識を持って、インターネット上でトラブルを起こしたり、巻き込まれたりしない能力を指す場合もあります。
例文
・ネットの情報を鵜呑みにしないことが、ネットリテラシーの第1歩だ。
情報リテラシー の意味と使い方
情報リテラシーは、課題を解決するために、パソコンやモバイル機器、インターネット、本などのオフラインも含めて情報を入手し、その情報を活用する能力を指します。
例文
・情報リテラシーの高い人材を求めている。
メディアリテラシーの意味と使い方
メディアとは情報伝達手段のことです。インターネットだけでなく、本や新聞、テレビやラジオなど、私たちを取り巻く社会にはさまざまなメディアがあります。
メディアリテラシーとは、さまざまなメディアにアクセスして、主体的に情報を入手・理解する能力。またその理解を元に今度は自分から発信することを意味します。
例文
・学校教育でも、メディアリテラシーを育成することに重点が置かれている。
金融リテラシーの意味と使い方
金融リテラシーとは、主にお金の貸し借りや管理に関する知識・情報を理解し、判断する能力を指します。
具体的には家計を適切に管理したり、自分や家族の将来のために資金計画を立てたり、金融商品について理解し、実際に運用したりすることです。また、詐欺にあわないように情報を持つことも金融リテラシーを身に付けることに当てはまります。
例文
・将来設計を考えると、金融リテラシーの必要性が高まっている。