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「重複」はどう読むのが正解? 読み方や意味、例文などを紹介

Sai

重複の意味や類義語は?

読み方に着目する人が多い「重複」ですが、正しく使うためには意味や言い換え表現などを理解しておく必要があります。

ここからは、「重複」の意味や類語などを詳しく解説していきます。

「重複」とは同じことが重なり合うこと

「重複」とは、次のような意味です。

じゅうふく・ちょうふく【重複】
複数の同じ(同種の)物事が重なること、および、そのような状態のこと
『実用日本語表現辞典』

「重複」の「重」には「重なる」という意味が、「複」には「2つ以上から成る」という意味があり、「同じこと・ものが重なること」を意味しています。

なお、「重複」には「2つ以上は余計である」というニュアンスが込められているため、無駄なものや余分なものに対してネガティブな意味で使われる場合が多いです。

「重複」の類義語は「反復」や「冗語」

「重複」の主な類語には「反復」や「冗語」があります。

「反復」は「同じことを複数回繰り返すこと」で、重複と意味が似ているため混同する人が多いでしょう。しかし、「反復」には「考えた上で繰り返す」というニュアンスが含まれており、ポジティブな表現として使われる場合が多いです。例えば、「反復練習をする」とか「反復して覚える」などといった使い方をします。

また「冗語」は、「無駄な言葉」や「余計な話」を意味しています。ある概念を説明するのに必要以上の言葉を重ねている場合などに使われる言葉で、「文章から冗語を省く」とか「無駄な冗語を重ねる」などといった使い方をします。

「冗語」と「重複」はどちらもネガティブな場面で使われる言葉で、意味も非常に似ています。しかし「重複」が物事に対して幅広く使える一方で、「冗語」は言葉や文章にフォーカスしている語句だと覚えておくと、使い分けがしやすいでしょう。

英語では「duplication」や「overlapping」と表現

「重複」は、英語で表現すると「duplication」や「overlapping」となります。

「duplication」は名詞で、「重複の」という意味の形容詞である「duplicate」も頻繁に使われる単語です。また、「overlapping」は「重ねる」という意味の動詞「overlap」の現在分詞で、「物事が重なっている状態」を表す際によく使います。

他にも「繰り返し」という意味の名詞である「repetition」 や、少し形式ばった表現ですが「余分」を意味する名詞の「redundancy」なども「重複」のニュアンスを含む単語として挙げられます。

文脈や前後の単語とのつながりを考慮して、適切なものを使うようにしましょう。

次ページ:【例文付き】「重複」の正しい使い方とは?

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