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「ご用命ください」はどう使う? 「用命」の意味や例文を解説

直井みずほ

「ご用命」の類語・言い換え表現

次に「ご用命」と似た意味合いを持つ言葉を見ていきましょう。

「仰(おお)せつけ」

「仰せつける」という言葉は、「(上の者が下の者に)言いつける、命令する」という意味です。

少しかしこまった印象を与える言葉ですので、特段の配慮が求められる場面で使うと良いでしょう。

例文

「何なりと仰せつけくださいませ」

「ご下命(かめい)」

「下命」は、「命令を下すこと」という意味です。

「厳しく言いつける」というニュアンスが含まれるので、組織やその一員として与えられ、果たさなくてはならない務めがあるといった場面で使うと良いでしょう。

例文

「貴社のご下命を受け、全力を挙げて事態改善に努力いたす所存です」

「ご注文」

「注文」は、「自分の思い通りに何かを作らせたり、こうしたい・こうありたいという期待を伝えたりする」という意味です。

主に形がある商品・ものを、お客さまと取引する場面で使われます。

目上の人や特別な配慮を要する人には、より敬度の高い「ご用命」を使うと良いでしょう。

例文

ご注文の際はご連絡くださいませ」
「○○のご注文、確かに承りました」
「またのご注文を心よりお待ち申し上げております」

「ご利用」

「利用」は、相手に何かを使ってもらう場面で使います。

主に形がある商品・モノをお取引する時に使う「ご注文」に対して、「ご利用」は主に形のないサービスにおいて使うと良いでしょう。

「利用」も「目上の人が」という意味を特に含みませんので、目上の人や特別な配慮を要する人の場合は、より敬度の高い「ご用命」を使いましょう。

例文

「ぜひ弊社の新サービスのご利用をご検討くださいませ」
「この度は、数あるお店の中から当店をご利用いただき、誠にありがとうございました」

「ご用命」を正しく使って相手へ敬意を伝えよう

さて、今回は「ご用命」の正しい使い方を解説しました。

「ご用命」は、サービスを案内する時や利用してもらう時、利用が終了した時など、相手と商業的な取引が生じる場面でよく使われる言葉です。

気持ち良く取引ができるよう、正しい使い方をマスターし、相手への敬意を表現できるようになりましょう。

(直井みずほ)

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※画像はイメージです

※この記事は2021年04月15日に公開されたものです

直井みずほ

御三家ホテル、航空会社にて多くのVIPをおもてなし。おもてなしをつなぐひろげることをテーマに「おもてなし資格」の認定も行う、国際おもてなし協会(https://omotenashi.fun/)を設立。世界初の「おもてなし教科書」を発売。

著書に「使える! 伝わる! 敬語と言葉づかい マナーの便利帖」(学研プラス)「大人の気づかい&マナーサクッとノート」(永岡書店)「図解でわかる! ビジネス文書」(秀和システム)など多数。

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