「あの人って天才肌だよね」と言われる人がいますが、一体どんな人が天才肌に当たるのでしょうか? 持って生まれた才能のように思われがちですが、実は天才肌は努力次第で誰でも目指せるものです。
今回は、そんな天才肌の特徴や、今のあなたが天才肌なのか確かめる診断、天才肌になるための方法などを解説します。
■天才肌の意味は? 天才・努力家との違い
では、まず「天才肌」とはどういう意味なのか、おさらいをしましょう。
てんさい‐はだ【天才肌】 の解説
1 天才かと思うほどに人並み優れた能力を持っていること。また、その人。「―の技術者」
2 人に天才かと思わせるような雰囲気を持っていること。天才であるかのように振る舞うこと。また、その人。「芸能界には―の人が多い」
(『デジタル大辞泉』)
天才肌とは、「天才だと思うくらい優れた能力を持っている人」や「優れたクリエイティブ、芸術、運動、勉強などの分野において、先天的に著しく高い能力を持つ人のこと」を指します。
類語としては、
・「有能」
・「一流」
・「名人」
などが挙げられます。
◇天才との違い
天才肌と「天才」は、似ているようで少し異なるニュアンスを持ちます。
てん‐さい【天才】 の解説
生まれつき備わっている、並み外れてすぐれた才能。また、そういう才能をもった人。「数学の―」「―肌のプレーヤー」
(『デジタル大辞泉』)
天才肌は「天才っぽい人」のようなニュアンスを持つ一方、「天才」は、生まれつき才能が備わっている様子を指します。
つまり天才肌の人は、生まれ持った才能だけでなく、努力によってすばらしい能力を手に入れている人のことだと言えるでしょう。
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◇努力家との違い
では、天才肌の人と「努力家」の違いは何なのでしょうか。
そもそも、「努力家」という言葉には以下のような意味があります。
どりょく‐か【努力家】 の解説
つねに努力している人。なまけずによく励む人。
努力を重ねて天才肌と呼ばれる人になっているということは、「天才肌=努力家」とも言えそうですね。
天才肌も努力家も、自称するのではなく他人から「○○さんは天才肌or努力家だよね」と言われる場合が多いでしょう。
言葉の違いを挙げるとしたら、天才肌=努力しなくても人並外れた能力を持っているように見える人、努力家=いつも努力している人といったニュアンスがあるかもしれません。
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■天才肌の人の特徴【性格編】
実は、周りから「天才肌だ」と思われる人には共通点があります。性格・言動に共通する特徴をそれぞれ紹介しましょう。まずは、天才肌の人に見られる性格の特徴を解説します。
◇(1)先進的
天才肌の人は、恐れずにさまざまな経験を積んでいる人が多く、型にはまらない先進的な考え方をします。
そして、幅広い経験をすると知見が広がり、おのずと成果物の精度も上がっていくのです。
◇(2)生意気
比較的、生意気といわれることが多いです。なぜなら、自分の能力に自信を持っているため誰に対しても臆することがなく、目上の人にも堂々と意見するなど上下関係をあまり気にしないからです。
歯に衣着せぬ物言いが、思わぬ誤解を生むこともあるでしょう。
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◇(3)向上心がある
自分の能力を伸ばそうという成長意欲が強く、常に向上心を持って取り組む姿勢があります。「やればやるだけ上達する」と信じて疑わないのです。
過去の成功体験から、そのような意識が根付いています。
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◇(4)負けず嫌い
天才肌の人は、プライドが高く負けず嫌いです。負けや挫折を経験すると、深く落ち込んだり嫉妬したりします。
そのような感情が生まれやすいからこそ、負けないように人一倍努力するのです。
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■天才肌の人の特徴【行動編】
続いて、天才肌な人の行動の特徴を見ていきましょう。
◇(1)完璧主義
完璧主義な人が多く、妥協せずに一定以上の成果を出すことにこだわります。
天才肌の人の中には、先天的に能力が高い人もいますが、努力してさまざまなスキルを高めた結果、人よりも優れた成果を出すようになった人も少なくありません。
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◇(2)諦めずにやり切る忍耐力がある
忍耐力があり、多少の困難があっても諦めずにやり切ることができます。そのため普通の人ではお手上げ状態になる環境でも、果敢に挑戦し成果を出すことができるのです。
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◇(3)要領が良い
天才肌の人は、自分が得意とする分野の学習能力が高く、効率的にどんどん知識を吸収していきます。
周りが1日かけてすることを数時間で終わらせたり、短時間で圧倒的な成果を出したりと何事も要領良くこなすことができます。
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◇(4)燃え尽きることがある
やり切った時に、燃え尽き症候群(意欲を失う状態)になってしまうのも天才肌の人の特徴。人一倍努力して打ち込むので、終わった時の落差が激しく気が抜けてしまうのです。
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▶次のページでは、天才肌の人とそうでない人の違いを解説。また、天才肌診断も紹介します。
■天才肌の人とそうでない人の違い
ここからは、天才肌の人とそうでない人の違いを見ていきます。
◇(1)努力を続けられるか
天才肌と呼ばれる人は、向上心を持って自分を磨き続けたからこそ、天才肌になれたのです。冒頭でも、天才肌と努力家は似ていると述べましたよね。
「努力する」と言うのは簡単ですが、それを続けるのは難しいもの。実際、努力しようとして挫折したことがある人は多いでしょう。
だからこそ、努力を続けられる人は天才肌として一目置かれるのです。
◇(2)フットワークの軽さがあるか
フットワークが軽い人は、そうでない人に比べて多くの経験を積めるので、それだけ実力もアップします。
そのため、さまざまなことに興味を持ち「やってみよう」「行ってみよう」と思えるかどうかも、天才肌の人とそうでない人の違いといえるでしょう。
◇(3)情報収集を怠らないか
天才肌として才能を発揮するには、インプットも重要。良質なインプットをたくさんこなすからこそ、良いアウトプットができるのです。
忙しいと読書したりニュースを見たりする時間が取れない人も多いですが、天才肌の人は隙間時間をうまく使って情報収集します。それが自分のパフォーマンスを上げることにつながると分かっているからです。
■【天才肌診断】あなたは当てはまる?
以下の10項目の質問のうち7つ以上当てはまれば「天才肌」と判断できるので、いくつ当てはまるかチェックしてみましょう。
・周りから「成長が早い」と言われる
・得意分野のことだと上下関係にとらわれず意見してしまうことがある
・目標を達成するために、がむしゃらになることがある
・現状に満足せず、もっと成長したいと常に感じる
・自分よりも成果を出している人を分析することがある
・得意分野のことはできる限り深く学びたい
・自分を追い込んででも成長したい
・今までさまざまなことに挑戦してきた自負がある
・興味関心のあることに対しての、新しいテクニックや方法を常に探求している
・競争心が強い方だ
あなたは天才肌タイプ? 天才度が%で分かる診断でさらに詳しくチェック!
▶次のページでは、天才肌になる方法を紹介します。
■天才肌になる方法
ここまで天才肌について解説してきましたが、心掛け次第で天才肌といわれる人になれそうな気がしませんか?
最後に、天才肌になる方法を3つ紹介するので、ぜひ試してみてください。
◇(1)諦めずに継続する
前述したように、天才肌の人は負けず嫌いです。「周りには負けたくない!」と競争心を燃やし、自分が一番になれるように日々練習やトレーニングを積み重ねて能力を高めていきます。
その分野で天才肌と思われる人になりたければ、諦めずにチャレンジし続ける力を身に付けましょう。
そのためには、まずは目標を掲げましょう。そして、その目標に対して、コツコツ努力を重ねていくことが大切です。
◇(2)上達する方法を学ぶ
自分の才能に関わる分野の勉強をして、どうやったらもっと上達するかを模索しましょう。当然ながら、人並みの実力では天才肌とはいわれません。周りが「天才だ」と思って初めて天才肌の人になれるのです。
そこで有効なのが、既にその分野で成功している人や自分よりも実績を持っている人に成功のメソッドを聞いてみること。直接聞くことができないのであれば、書籍などから確認するのでもいいでしょう。
それが天才肌になる近道です。
◇(3)妥協せずにベストを尽くす
天才肌の人は元々の能力が高い場合もありますが、それ以上に自分の能力を高めるための努力を惜しみません。
ある程度力が付いてくると、「これくらいでいいや」と努力しなくなることがありますよね。でも、そこで妥協せずにベストを尽くすことが天才肌への大切な一歩です。
妥協してしまいそうになったら、一度手を止めて冷静になり、もう一踏ん張りしましょう。その手間を惜しまないだけで、一気にレベルが上がります。
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■天才肌は努力の積み重ね
「天才肌」と聞くと、生まれ持った才能だと思いがちですが、実際には日常的な努力の積み重ねで天才肌だと言われるようになった人がほとんどです。
自分が得意なことをコツコツと継続して、成功者のまねしながら成長すれば、あなたも必ず天才肌になれます。「自分なんて」と諦めず、前向きに行動し続けましょう。
(秋カヲリ)
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