「お金をかけないデート」を楽しむたった一つのコツ
働き方も、恋愛も、生活様式も、全てのあり方が少し前とは違う令和の今。数えきれない変化の裏にある「新マネーハック」を、さまざまな分野の専門家たちがお悩み回答形式で紹介します。今回の回答者は、コラムニストの浅田悠介さん。
今回のお悩み「お金のかからないデートってある?」
お給料がそこまで高くないせいか、日頃の生活を送るだけでいっぱいっぱい。毎日金欠気味です……。そんな中、彼氏がデートに誘ってくれても、「お金かけたくないなぁ」と思うようになってしまいました。ですが、そんな本音も恥ずかしくて伝えられません。お金をかけないデートをしれっと提案する方法はありませんか?
お金を大事にしたい令和の時代
ぶっちゃけた話、生きていくだけでお金は必要ですよね。特に、この明日もどうなるか分からない令和の時代。間違いなく、お金は大事にすべきでしょう。
それは恋愛といえど例外ではありません。私たちはバブリーなデートばかりしてもいられないのです。
彼のことは大好きだし、不自由だとか、ケチ臭いと思われたいわけじゃない。でも、お金だって大事。というか、節約しながらのデートも悪いことではないはずですよね。
「デートにお金をかけたくない」という本音の伝え方
まず、「デートにお金をかけたくない」という本音を彼と擦り合わせなくてはなりません。
お金事情だけでなく、恋愛全般に言えることですが、関係を長続きさせるために大事なのは「話し合えること」なのだと思います。
私たちは価値観が違って当たり前。恋人関係を続ける限り、お金の事情どころか、価値観の違うポイントはどんどん生まれてくることでしょう。
それを一致させるとまではいかなくとも(そんなの不可能でしょう)、お互いに納得できるまで話し合えることが大事なのだと思います。
特に、私たちは「察してくれるはず」「相手の考えることは分かってる」と、つい早合点してしまいがちですから、意外とちゃんと話さないと相手の考えは分からないものです。
これを機会に、まずは話し合う癖をつけてみるのはいかがでしょうか。
「一緒にいて楽しくない」「不自由だ」と思われないコツ
その上で、伝え方に気を配るのが大人というものかもしれません。コツは「なぜ、お金をかけずにデートしたいのかまでをちゃんと語る」こと。
将来のために貯金したいとか、実はお給料が減ったとか、欲しい物があるとか、たくさんの理由があるでしょう。言える範囲で良いので、なぜ、という点まで、しっかり語ること。
ちゃんと理由があって、あなたが真剣に語るなら、彼も分かってくれるはずですよ。少なくとも、それが第一歩目に、すべきことだと思うのです。
「あなたと楽しく過ごしたい気持ちがあるのは前提で、単にケチケチしたいわけじゃなくて、こういう理由で節約したい」といった具合に伝えましょう。
男性はメンツの生き物です。理由も分からないまま、お金をかけないデートを繰り返していると、軽んじられていると感じてしまう恐れがあります。
不要なトラブルを避ける意味でも、理由を伝えておくと良いかもしれません。弱みを打ち明けて頼ってしまうこと。その方が男子のメンツをくすぐれますよ。
弱みや悩みを真摯に打ち明ければ「そういう状況なら協力するよ。お金をかけずにデート楽しもっか」と彼も言い出してくれるのではないでしょうか。
2人で一緒にいるだけで楽しいデートになるんじゃない?
それでは本題です。
お金をかけないで、デートを楽しむにはどうすれば良いのでしょうか。
カップルの数だけ、いろんな方法があるでしょう。お互いの家で手料理を楽しんだり、ふらふら散歩デートをしたり、カフェでずっと話をしたり。
ズバリ言うと、何よりも大切なのは「2人で一緒にいるだけで楽しいデートになる」という考え方なのだと思います。
だって恋人同士でいるんだから、これ以上無いほどに楽しいに決まってるじゃないですか。
どこに行くとか、何を買うかとかは、二の次です。本質的には、やや極論ではありますがデートを楽しむのにお金はいらないのですよ。
この考え方をシェアすることが、何より大事なのではないでしょうか。
特に、今はご時世もあります。オンラインデートだってお金をかけずに楽しめますよね。ビデオ通話しながら、お酒を飲んで、一緒に映画を見たりなんかして。
どんな状況であれ、楽しむことはできるはず。現実は大変だけど、受け取り方次第で楽しくもなります。その姿勢をアピールするチャンスでもありますよ。
そういう女性とこそ、男性はずっと付き合っていたくなるものです。困難な状況もポジティブに乗り越えられる姿勢を見せて、ばっちり惚れ直させてやりましょう。
令和のマネーハック16
極論、2人で一緒にいるだけで楽しいデートになる! まずは本音を話し合える関係づくりを。
(文:浅田悠介、イラスト:itabamoe)
※この記事は2021年03月01日に公開されたものです