「悪口を言わない人」の共通点と言わない本当の理由
「悪口を言わない人こそ、本当は腹黒いから信用できない」「悪口を言わないなんてつまらない」と思っていませんか? 心理カウンセラーの高見綾さんは、悪口を言わない人の特徴は自立しているところにあると語ります。では、それはなぜなのでしょうか?
悪口を言わない人っていますよね。そういう人たちに対して、「つまらない」「信用できない」という印象を持つ人もいるようですが、本当に“印象のまま”の人たちなのでしょうか?
そこで今回は、悪口を言わない人の特徴や心理について詳しく解説します。
また、悪口を言わずに過ごすコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
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悪口を言わない人は腹黒い?
悪口を言わない人に対して、「本当は腹黒いんじゃないの?」「信用できない」という印象を持つ人もいるでしょう。ですが、悪口を言わない人は本当にそんな人たちなのでしょうか?
結論から言うと、私は悪口を言わない人は裏があるのではなく、自立している人であると思います。
私たちがどんな時に悪口を言いたくなるのか考えてみてほしいのですが、心が満たされていて気分が良い時、私たちはあえて「誰かの悪口を言おう」と思いますか? きっと、思わないですよね。
つまり、悪口を言いたくなる時は、心の余裕がなかったり、劣等感や罪悪感があったり、「他人に機嫌を取ってもらおう」と依存的な心理があったりするのです。
一方で、たとえ不満があっても、自分が変わることで状況を変えていこうと考える自立的な思考を持つ人は、あまり他人の悪口を言うことはありません。
また、職場の飲み会などで誰かの悪口が言われて、その場が盛り上がったりすることもあるかもしれません。しかし、悪口を言うことで一時的に一体感を味わうことができたとしても、いずれ悪口の対象は変化していきます。
「こんなに悪口を言った自分は、周りからも同じように悪口を言われるだろう」という投影が起こり、結局は自分が周りを信用できなくなって「悪口を言わないなんておかしい」というような考え方になってしまうのです。
以上の理由から考えても、悪口を言わない人は「裏があり信用できない人」という見方は当てはまらないと考えています。
悪口よりも、誠実な態度で信頼関係を築いていく方が、関係性が壊れにくいといえるのではないでしょうか。