「よしなに」の意味や語源は? 使い方や例文・言い換え表現を解説
「よしなに」はどんな時に使えるのか?(例文付き)
ここまで説明したように、「よしなに」は「よろしく」と同じような意味を持つ言葉であり、基本的に「よろしく」を使う場面では、同じように使えます。
ただし、意味を知らない相手に使っても、通じません。
次の点を押さえて使いましょう。
・日頃から共通言語の多い、意味が通じそうな相手を見極めて使う
・以心伝心に頼らず、相手が推量しやすいように、具体性を交えた一文を加えて使う
・通じなくても大きな問題がない時に「よろしくお願いします」と同様のあいさつ語として使う
仕入れ先に見積書をお願いする時
いくら「よしなに」とはいえ、相手任せにしておくと、予想外に高額な見積書が届くかもしれません。
そのため、自社(自分)の希望を表す一文を添えて使いましょう。
「“よしなに”とはどのように考えれば良いか」の方向性を示すこともでき、効果的です。
例文
・弊社としては、前年より予算が厳しいのです。ご面倒をおかけしますが、どうぞよしなにお取り計らいください。
「よろしくお伝えください」の「よろしく」の代わりに使う時
その場にいない第三者のことを「○○さんによろしくお伝えください」と言うことがよくあります。
「よしなに」も、「よろしく」の代わりとして使うことができます。
ただしこの場合、第三者が相手より同等以上の目上の人であることが条件です。
例文
・本日は遠路お越しいただき、ありがとうございました。○○様にもどうぞよしなにお伝えください。