「あしからず」の意味と失礼にならない使い方
「あしからず」を丁寧に伝える言い回し
そもそも「あしからず」という言葉自体が、「悪く思わないで」という素っ気ない意味なので、丁寧に接したい相手に対して無理に使う必要はありません。
それでもどうしても使いたい場合には、他の言葉と組み合わせて、丁寧な印象を与えることはできます。
下の4つの文章を、まずは(最初の文節)と《後の文節》の言葉を省いて、読んでみてください。
・「あいにく私の手には負えません。(どうぞ、)あしからず《ご了承ください》」
・「今回は、ご一緒できませんが、(どうか、)あしからず《ご了承ください》」
・「サイトに掲載のお品は完売いたしました。(何卒、)あしからず《ご容赦ください》」
・「その日はあいにく先約があります。(どうぞ、)あしからず《ご了承ください》」
口に出して読んでみて、ちょっとつっけんどんな印象があると感じたら、次に(最初の文節)の言葉を加えて読んでみてください。
それでも、「素っ気ないのでさらに丁寧にしたい」と考える場合には、《後の文節》を加えてみてください。
1つ目の文章でいうと、次のような流れです。
・「あいにく私の手には負えません。あしからず」
⇒少し丁寧に:「あいにく私の手には負えません。どうぞ、あしからず」
⇒さらに丁寧に:「あいにく私の手には負えません。どうぞ、あしからずご了承ください」
相手の顔を思い浮かべながら、口に出してみて、しっくりくる表現を使うといいでしょう。